縮充研究所が始動
2025-05-22 12:18:59

日本初の「縮充研究所」が持続可能な地域づくりを提案

日本初の「縮充研究所」が始動



株式会社むじょうが設立した「縮充研究所」では、人口が減少する日本特有の社会問題に真正面から向き合い、新たな社会設計の可能性を探る活動が本格化しました。ここでは「縮小」を前提として、「小さいからつよい」「小さいからできる」という発想で地域作りを進めます。

現在の社会課題


日本は現在、世界に先駆けて本格的な人口減少時代に突入しています。これに伴い、空き家の増加や山林の管理放棄、耕作放棄地の拡大、インフラの維持困難といった現象が広がっており、これらの問題はもはや一部の地方だけに留まりません。都市部でもその影響が見られます。

しかし、これまでの施策は「地方創生」や「活性化」を主眼としており、成長を目指す方針が主流でした。こうした中で、株式会社むじょうが設立した「縮充研究所」は、縮小を恐れず、逆にそれを新たな充実の起点として捉え、持続可能な地域や社会のあり方を提言することを目的としています。

縮充という新たな思想


「縮充」というユニークな概念は、「縮小」と「充実」を掛け合わせた造語です。少子高齢化や資源の制約といった現実を受け止めた上で、豊かで持続可能な社会を構築することを目指しています。

「縮充研究所」では、実証プロジェクトを通じてのフィールドリサーチと社会実験を行い、得られた知見を体系化し、社会に還元するという二つの軸で活動を進めていきます。具体的な成果として、白書の発行や政策提言などを予定しています。

具体的なプロジェクト概要


現在「縮充研究所」では、いくつかの具体的なプロジェクトが進行中です。

1. 耕作放棄地の縮充


畜産物を活用したヤギ放牧による粗放的な土地管理が進められています。このモデルは完全に放置するのでもなく、全面的に活用するのでもない新たなアプローチです。

2. 田んぼの縮充


無理なく、かつ心地よい農業が続けられるよう、田んぼのサイズを適正化し作物の単価を安定させる取り組みが島根県海士町で展開されています。

3. 山林の縮充


「守る山」「還す山」「使う山」といった分類を設けることで、収益性や生態系に基づいた山の管理モデルを開発中です。すべての山林を活用するのではなく、自然の機能を保持しつつ効果的に管理することが求められます。

4. 公共施設の縮充


すべてを維持することになどを考えず、町有地の適正管理と集約化を支援する様子が見られます。

これらの活動を通じ、2025年度には「縮充白書」として広く社会に共有する計画です。

パートナー募集と今後の展望


「縮充研究所」では、2025年5月からパートナー自治体や企業の募集を開始します。地域や実証フィールドの公募も視野に入れ、人口減少に対処したい地域や組織との共同開発を目指します。
さらに、来年度には縮充をテーマとした研究活動を行う学生や若手研究者向けの研究助成金制度を設ける計画もあり、思想や実践、学問の各領域からこの新たな動きを加速させていく考えです。

お問い合わせ


興味がある方は、担当の松田まで。メールや電話でのお問い合わせも受け付けております。具体的なプロジェクトや今後の活動が気になる方はぜひご連絡ください。


この取り組みが、持続可能な地域作りに向けた新たな道しるべとなることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社むじょう
住所
東京都目黒区中目黒3-6-2 中目黒F・Sビル5階
電話番号
050-3138-3737

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