新綱島駅前の古民家活用計画がスタート、2026年春に開業予定！

新綱島駅前で進む池谷家古民家周辺プロジェクトの全貌

横浜市港北区の新綱島駅前で、注目されるプロジェクトが始まります。それは、「（仮称）池谷家古民家周辺不動産活用プロジェクト」です。このプロジェクトは、地域の歴史的資産である古民家を中心に新たな商業施設を作ることを目的としています。プロジェクトを進めるのは、東急株式会社、住友林業株式会社、そして株式会社再生建築研究所の3社です。

プロジェクトの詳細

このプロジェクトでは、2棟の木造商業施設の新築工事が2025年5月1日から始まり、2026年の下期に開業する予定です。スケジュールに沿って進行中のこの活動は、単に新たな商業スペースを創出するだけでなく、地域のカ文化や歴史を未来に残していく取り組みでもあります。

古民家は安政4年（1857年）に建てられ、地域住民に親しまれてきた貴重な資産です。その改修工事は2025年2月に着手し、古民家の素晴らしい外観と伝統的な意匠をできるだけ保持しながら、現代の基準に見合った耐震性や設備の更新を行います。特に、古民家は2024年1月に横浜市から歴史的建造物として認定され、11月には特定景観形成歴史的建物に指定される見通しです。

環境配慮と地域活性化

新綱島駅周辺では土地区画整理事業が進行し、多くの開発プロジェクトが始まっていますが、池谷家古民家周辺プロジェクトはその中心的な役割を担っています。低層商業施設は古民家の周囲に新築されることで、他の周辺施設と調和しつつ、新たな人々の集まり場として賑わいを生むことを目指しています。

住友林業が手掛ける木造商業施設は、自然な木の風合いを活かしつつ、東急が事業コンサルタントとしての知見を提供します。また、再生建築研究所は、古民家の設計監理を行い、地域活性化に貢献するために重要な役割を果たします。

商業施設には、飲食店や物販店舗、事務所などの利用が予定されています。それに加えて、施設内には古民家の魅力を活かした親しみやすい交流スペースも設けられる予定です。このように、地域の文化や歴史を尊重しながら、現代的な利便性を兼ね備えた場を創出する計画です。

環境にやさしい木造建築

新たに建設される木造商業施設は、全て純木造での設計がなされ、環境負荷の少ない建物となるよう配慮されています。「エンボディドカーボン」の検証を通じてCO2排出量を把握し、持続可能な開発を目指します。これにより、地域住民だけでなく訪れる人々にとっても快適な空間が提供されることを期待しています。

プロジェクトの推進によって、池谷家古民家という歴史的資産が新たな価値を持ち、地域の憩いの場や賑わいの創出に寄与することが期待されています。新綱島駅前でのこの取り組みは、地域の魅力を更に強化するものといえるでしょう。