東京消防庁と首都医校の共同防災訓練
2025年11月7日、東京消防庁が主催する「秋の火災予防運動」にて、俳優の鈴木福さんが一日消防署長を務めました。彼は、医療と福祉の専門学校である首都医校の学生たちと共に、総合校舎コクーンタワーで防災訓練に参加しました。
この訓練は、首都直下型地震の発生を想定して行われ、多数の傷病者を救急救命学科や高度看護学科の学生が応急救護するというシナリオのもと進められました。学生たちは、これまでの学びを生かしながら、適切な初動を行い、避難誘導を担当しました。
防災訓練の様子
負傷者を無事に屋外へ誘導した後は、東京消防庁の消防隊および救急隊に引き継ぎました。続いて、鈴木福さんの「放水はじめ!」の号令により、消防隊と自衛消防隊による一斉放水が実施されました。この迫力ある光景は、学生たちにとって、実際の災害現場における消防隊の迅速な対応を体感する貴重な機会となりました。
訓練では、地震などによって発生した火災に対し、消防ヘリによる情報収集も行われました。その後は消火器を使った防災体験もあり、鈴木さんと学生たちが参加。こうした活動を通じて、学生たちは防災意識を高めることができたでしょう。
学生の声
首都医校の救急救命学科の学生は、今回の訓練を経て、現場でどのように授業の内容を活かせるかを具体的に理解できたとコメントしました。また、消防隊との連携の重要性を体感し、通信指令員との連携なども貴重な実践となったそうです。彼は、冷静な判断力を今後も磨くと誓いました。
一方で、高度看護学科の学生は、消防隊が現場で迅速に行動する姿を見て、自分も看護師として責任を果たせるよう努力したいと述べました。彼らの情熱は、将来の救助活動への期待を感じました。
教育の重要性
首都医校では、実践的な教育を重視しており、今回の訓練はその一環として実施されました。学生たちは、防災や医療の現場で活用できる貴重な経験を積むことができたと感じています。首都医校は、新宿に位置し様々な分野の医療に関する教育を行っており、16年連続で希望者の就職率100%を達成しています。また、医療の国家資格や就職、給与に関する保証制度を設け、学生の将来をしっかり支えています。
このような取り組みを通じて、学生たちは未来の医療現場で活躍するための基盤を築くことができ、あらゆる消防訓練を通じてさらに防災意識も高めていくことでしょう。