双葉の未来を切り拓く革新的プラットフォーム『F-Discover Labo』始動
福島県双葉町に拠点を置く一般社団法人双葉郡地域観光研究協会(F-ATRAs)は、東日本大震災と原発事故からの復興、そして地域活性化を目指し、新たな学びと探求のプラットフォーム『F-Discover Labo』を立ち上げました。この取り組みは、被災地の経験と知恵を活かし、未来への希望を繋ぐ重要な一歩となるでしょう。
『F-Discover Labo』が目指すもの
『F-Discover Labo』は、ウェブサイトとデジタルマップを活用し、双葉地域の企業・団体と連携した学習・探求機会を提供します。単なる観光地紹介にとどまらず、震災からの復興過程や、地域に息づく文化、人々の営みといった、目に見えにくいながらも貴重な資源を可視化することで、双葉町の真の魅力を伝え、未来への可能性を探求することを目指しています。
3つの体験デザイン
『F-Discover Labo』では、以下の3つの体験デザインを提供しています。
1.
パッケージ型視察・研修プログラム: 事前に用意されたプログラムで、効率的に双葉地域を理解できます。
2.
パッケージ型をベースとしたカスタマイズプログラム: パッケージプログラムを基に、参加者のニーズに合わせて内容を調整できます。
3.
フルカスタマイズプログラム: 企業の新規事業開発や大学研究などのニーズに合わせた、完全オーダーメイドのプログラムを提供します。現地滞在に関する細かな企画にも対応可能です。
特にフルカスタマイズプログラムは、参加者の目的に最適化された学習・探求を可能にし、『F-Discover Labo』の大きな特徴となっています。
デジタルマップによる地域資源の可視化
『F-Discover Labo』では、デジタルマップも重要な役割を担っています。このマップは、震災によって見えにくくなってしまった地域資源やストーリーを可視化し、参加者にそれらに触れ、発見する機会を提供します。ツアーガイドやカスタマイズされた探求プログラム、オンライン学習など、様々な場面で活用されます。
サービス展開と今後の展望
個人向けには、JTB BokunなどのOTAを通じてサービスを提供。2024年11月30日には、サイト開設記念のガイドツアーも開催予定です。企業・大学などの団体向けには、F-DiscoverLaboのウェブサイトから問い合わせを受け付けています。
F-ATRAsは2024年11月7日に創業5周年を迎えました。設立当初は帰還困難区域だった双葉町で法人登記を行い、観光誘客活動を行うことは想像もできないことでした。しかし5年間で、ビジョンに共感する仲間が増え、地域再生への取り組みが本格的にスタートする段階にきました。今後、国内外からの関心の高まりを受け、グローバルな事業展開も視野に入れています。
代表理事 山根辰洋からのメッセージ
山根代表理事は、震災と原発事故を経験し、支援者として双葉町に関わる中で、この町が持つ力、そして人々の生き様に触れ、大きな影響を受けました。その経験から、『F-Discover Labo』を通じて、多くの人々が双葉町で学び、成長し、未来への希望を見出すことを願っています。
『F-Discover Labo』は、単なる観光プログラムではなく、双葉町の復興、そして日本の未来を担う、重要な取り組みと言えるでしょう。