フルノシステムズが新たに開発した「エアサイネージ」
株式会社フルノシステムズが開発した新しいプラットフォーム「エアサイネージ」は、インターネット回線に依存せず、無線LANを通じてスマートフォンなどにコンテンツを配信する革新的な技術です。ショッピングモール、イベント会場、ホテルなど、ネット回線が整っていない環境でも活躍します。この新たなサービスは、特に法人企業に向けて開発され、セキュリティやトラブルのリスクを低減させることを目的としています。
エアサイネージの仕組み
「エアサイネージ」は、エアサイネージサーバを設置することで、その周囲の無線LANエリアに接続可能な端末にコンテンツを届けます。このサーバは、電源さえあればネット回線なしで動作し、半径30~100m以内で無線LANエリアを提供します。これにより、同時に約100台のデバイスが接続できるため、多くの利用者に情報を届けることができます。
さらに、サーバはリダイレクト機能を備えており、無線LAN対応端末がエリア内に入ると、すぐに目的のページに誘導される仕組みです。コンテンツの種類も多彩で、HTMLベースのテキストや画像情報のほか、動画やPDFファイルをダウンロード可能にしています。将来的には、アンケート情報の収集にも活用できるインタラクティブな機能を持つ予定です。
様々な活用シーン
「エアサイネージ」は、さまざまなシーンで活用が期待されています。例えば、飲食店やショップではお客様にその場で割引クーポンやサービス情報を配信でき、空港のロビーや映画館の待合スペースでは、メンバー向けの特別なコンテンツを提供することが可能です。また、セミナーやイベント会場では、必要な資料やカタログをダウンロードすることができ、効率的に情報提供が行えます。
フルノシステムズの信頼性
株式会社フルノシステムズは、業務用無線LANのアクセスポイントで国内のリーディングカンパニーであり、エンジニアリングサービスを25年以上提供してきた実績があります。このノウハウを基に開発された「エアサイネージ」は、ネット回線が不要な無線ネットワークの新しい可能性を開拓するプロジェクトとして、多くのユーザーに利用されることが期待されています。
発売情報
「エアサイネージ」は、2012年4月中旬に発売され、販売目標は500セット、価格についてはオープンです。これにより、ユーザーが新たな無線設備を導入することで、業務効率を高め、より快適なサービスを提供できるようになるでしょう。
エアサイネージ特設サイトでは、詳しい情報を得ることができます。
まとめ
フルノシステムズの「エアサイネージ」は、インターネット回線なしでスマートフォンへのコンテンツ配信を実現する、非常に価値のあるプラットフォームです。今後、様々な業界での活用が期待される中、無線LANの新たな可能性を広げていくでしょう。