水分検査機「壁スキャナ」
2026-03-19 13:02:53

大和ハウスが開発した住宅の水分検査機「壁スキャナ」の全貌

大和ハウスが打ち出した革新技術「壁スキャナ」



住宅業界に新しい風を吹き込む画期的な製品が誕生しました。株式会社大和ハウス工業が満を持して発表した「壁スキャナ」は、戸建住宅や賃貸住宅に設置された複層壁の水分状態を非破壊で検査できる機器です。この製品は通気層を含む壁内部の含水状態を測定・可視化できることで、住宅の耐久性を支える重要な役割を果たします。

住宅の劣化原因とその対策



住宅における高い含水率は、建材の劣化を招く主要な要因の一つです。特に木造住宅では、木材や断熱材が湿ってしまうことで、腐食が進み、構造や断熱性能が低下してしまう危険があります。これまで、住宅診断は主に目視や壁を破って行われており、そのために精度の低下が課題でした。

その中で、一部のハウスメーカーでは簡易水分計を利用して壁内部の診断に挑んでいます。その簡易水分計は、電圧を用いて壁内の建材の誘電率を測定し、含水量を推定します。ただし、この方法には壁内部に空気層が存在すると実際の含水率と異なる結果が出るという難点がありました。

壁を壊さずに水分量を測定



そこで大和ハウスが新たに開発した「壁スキャナ」が登場しました。この機器は、電磁波を使用して壁内部の状態を解析します。電磁波は、壁材が水分を含むことでその通過の仕方が変化するため、その変化を利用して実際の水分量を把握することができるのです。

この革新的な技術により、住宅の壁を壊すことなく、非破壊で含水状態を正確に測定できるようになりました。「壁スキャナ」は、構造材や下地材の状況も確認できるため、耐震診断や基礎の鉄筋確認といった用途にも応用可能です。

詳細な機器スペック



「壁スキャナ」のスペックは以下の通りです。最大200mmの厚さを持つ通気層工法を採用した外壁の検査が可能で、測定した面における含水率の濃淡を視覚的に表示します。特に、含水率が20%以上の部分を赤色で表示することで、迅速かつ的確な検査を実現。

  • - サイズ: 縦230mm、横310mm、高さ120mm
  • - 重量: 3.8kg
  • - 認定: 電波法適合
  • - 電磁波周波数: 200MHz〜4.2GHz

今後の展望



大和ハウスは今後、グループ内での試験導入を行い、顧客の定期検査における利便性や成果を検証していく予定です。住宅の寿命を延ばし、安心・安全な住空間を提供するためのこの新技術が、どのように業界に影響を与えるのか、大いに期待が寄せられています。

この技術革新がもたらす住宅の未来は、私たちに新たな可能性を示唆しています。


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会社情報

会社名
大和ハウス工業
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