楽天銀行と楽天証券の連携が生んだマネーブリッジの躍進
楽天銀行と楽天証券は、両者の資産形成サービスでの口座連携を強化するべく「マネーブリッジ」を運営しています。このたび、その利用者の預金残高がなんと6兆円を突破すると発表しました。この数字は、両社がどれだけ多くのユーザーに対して利便性の高いサービスを提供しているのかを示すものです。
マネーブリッジとは?
「マネーブリッジ」とは、楽天銀行と楽天証券の両方の口座を持つ利用者が、その間で資金を自由に移動できる口座連携サービスです。2011年の開始以来、無料で申し込み可能なこのサービスは、ユーザーの引き出しの手間を省き、セキュリティの高い環境を整えました。具体的には、資金の自動入出金を行う「スイープ」機能によって、両口座間での資金移動がシームレスになっています。
特に、楽天証券で行った取引に不足金がある場合は、自動的に楽天銀行からその金額が補填されます。また、毎営業日の夜間には、楽天証券にある資金が自動的に楽天銀行へと移され、通常の預金口座に留まることで、優遇金利を享受できます。
利便性とお得感
この口座連携サービスを利用すると、手数料は一切かかりません。楽天銀行の普通預金の優遇金利は、最大で1.8倍にもなるため、資産を効率的に運用できる環境が整っています。たとえば、預金残高が300万円を超える場合でも、通常の金利に対して優遇され、資産をより増やすチャンスが広がっています。
楽天エコシステムの活用
楽天銀行と楽天証券は、楽天グループの一員として、ユーザーに対して一貫したサービスを提供しています。今後も、「マネーブリッジ」を皮切りに、他のサービスとも連携を強化していくとのことです。これにより、2024年には楽天銀行の口座数が1,600万を超え、楽天証券も1,100万に達するとの見込みです。このように、両社は急速な顧客基盤の拡大を進めています。
さらなる特典とプログラム
また、楽天銀行の「ハッピープログラム」にエントリーすることで、楽天証券での取引に応じて「楽天ポイント」が貯まる特典を受けられます。これにより、単なる金融サービス以上の価値をユーザーに提供しています。具体的な運用方法は、楽天銀行と楽天証券のウェブサイトで詳しく確認できます。
まとめ
「マネーブリッジ」の預金残高が6兆円を超えたということは、サービスの浸透と顧客からの支持が高まっている証拠です。オンライン取引が主流となる現代において、楽天銀行と楽天証券が提供するこのシームレスな金融サービスは、今後ますます多くの利用者にとって欠かせないものとなるでしょう。金融業界の変革に期待が寄せられる中、両社の取り組みに注目が集まっています。