西松建設が業務効率を向上させた「ArielAirOne」導入
西松建設株式会社は、株式会社ワークスアプリケーションズ(以下、WAP)のワークフロー・開発基盤「ArielAirOne」を全社で導入し、申請業務の効率化を図りました。本記事では、その背景や導入の効果、今後の展望について詳しくお伝えします。
導入の背景:申請業務の見直し
多様な建設事業を展開する西松建設は、以前に使用していた他社ローコード開発ツールで、帳票の多さや組織変更時の柔軟性に課題を感じていました。また、承認通知が1日1回の仕様であったため、業務が滞る場面も見受けられました。これらの問題を解決するため、申請業務の基盤を見直し、ArielAirOneを導入することに決めたのです。
決定的な要因は、柔軟性のあるローコード開発環境と多様な帳票に対応できる構築力にありました。会計システムの大規模リプレイスに合わせ、申請業務の基盤も見直さなければならず、Arielの導入は合理的な選択として位置付けられました。
導入の効果:業務効率の向上
Arielの導入によって、約400種類の稟議や伺書が1つの申請アプリに集約されました。この統合により、管理者は組織変更時にも対応しやすくなり、承認フローの保守が簡便になりました。利用者にとっては、承認通知が即時に届くことで、迅速な対応が可能となり、申請者にも最終承認後に通知される仕組みが整いました。これにより、結果確認の手間も省け、業務全体の効率が向上しています。
加えて、給与負担率登録や設計依頼、見積依頼といった新しいアプリも展開され、利用者の利便性はさらに向上しています。WAPの開発支援サービスを利用することで、業務に即したアプリの設計が実現し、円滑な展開も達成されました。
現在、国内外で約2,000名がArielを利用しており、申請データは会計システム「HUE」と連携しているため、申請から会計処理までの一貫した流れが確立されています。この連携も、業務の効率化に大きく寄与しています。
西松建設 担当者のコメント
西松建設のIT部門に所属する係長、藤門光太郎様は次のように述べています。
>「Arielの導入により、新たに基盤を整備しやすくなりました。承認通知のリアルタイム化により、承認者と申請者双方の利便性が向上し、WAPの支援によって実運用に適したアプリ設計も実現しました。今後もArielの活用を進め、業務のさらなる効率化を目指します。」
ArielAirOneの特長
ArielAirOneは、スケジュール管理や施設管理、Webサービス連携、ポータル、ファイル管理、ワークフロー開発など、情報共有に必要な機能を多岐にわたって備えたプラットフォームです。設定の多様性が高く、企業文化に即した情報共有を促進。柔軟なアクセス権限設定ができるため、情報漏洩のリスクを低減し、内部統制の強化にも寄与しています。
また、高度な業務アプリケーションから現場で簡単に作成できるアプリケーションまで、柔軟に開発が可能です。すでに近畿大学やグンゼ株式会社など、多くの大手企業で導入されています。
ワークスアプリケーションズについて
1996年に設立されたワークスアプリケーションズは、日本発のERPパッケージベンダーとして、革新的なソリューションを提供。ノーカスタマイズと無償バージョンアップを基本とし、国内の大手企業の成長を支援してきました。また、企業と個の価値を最大化することを目指しています。
まとめ
西松建設が「ArielAirOne」を導入したことで、業務の効率化と利便性向上が実現されました。これにより、将来の組織改変にも迅速に対応できる基盤が整いました。WAPの開発支援も合わせて、同社の業務改革が今後さらに加速することが期待されます。