紀伊國屋書店、2024年度の決算を振り返る
株式会社紀伊國屋書店(社長:藤則幸男)は、2024年8月期の通期決算を発表し、過去最高の売上高を記録し、増収増益を達成しました。これで4期連続しての増加となり、前年を上回る成果を収めています。
売上高と利益の詳細
今期の連結決算は、売上高1,352億3,100万円と前期比で103.5%の増加を示しました。営業利益は43億7,700万円、経常利益は49億100万円、そして親会社株主に帰属する当期純利益は34億5,100万円となり、これらもそれぞれ増加しています。
特に注目すべきは、前年度に続き過去最高の売上と利益を更新した点です。営業活動の強化や顧客層の拡大がその成功の要因とされています。
事業別の成果
店売総本部が注力した新宿本店の改装は、売上が前期比で113.0%の二桁増を記録しました。また、全店舗においても客数はおおむね維持され、客単価や商品単価の上昇が見られました。営業総本部では、特に外国雑誌の売上が好調で、利益率の改善にも寄与しています。海外事業は、連結売上で300億円を突破しました。
新規店舗開設と改装
国内外での店舗数も増加しています。2023年11月にゆめタウン出雲店を開店し、2024年7月には浦和パルコ店の改装を実施しました。さらに、2025年には大手町ビル店の再開も予定されています。
海外では、アメリカのジョージア州にアトランタ店を新規出店し、フィリピンのSMモール・オブ・アジア店も開店するなど、グローバル展開を加速しています。
将来に向けた戦略
紀伊國屋書店は、創業100年を視野に入れた組織改編を進めています。新たな人事制度の導入や人材育成に力を入れ、企業の継続的な成長を目指しています。また、学校教育市場へ向けた営業活動も強化しており、専従の「学校教育営業部」を設置しています。
結論
紀伊國屋書店の2024年8月期決算は、売上・利益共に過去最高を更新し、地域や国を超えて活躍を続けています。出版界や書店業界の変化にどう対応していくか、今後の活動から目が離せません。
お問い合わせ先
リリースに関する情報は、紀伊國屋書店広報担当へご連絡ください。
メール:
[email protected]
添付資料として「紀伊國屋書店 年次レポート2024」もご参照ください。