三十三銀行が帳票出力DX『帳票DX』を導入
三十三銀行(本店:三重県四日市市)が、デジタル化を推進するために株式会社オプロの帳票出力DXサービス『帳票DX』を新たに導入しました。これは、2024年4月から始まる「第3次中期経営計画」に基づくもので、「地域信頼度ナンバー1金融グループ」を目指し、営業スタイルの変革を図るための取り組みの一環です。
導入背景と期待される効果
銀行にとって、デジタル化は不可欠な要素となっています。特に三十三銀行は、住宅ローン業務強化を急務としており、これまで紙ベースの手続きが必要だった業務のペーパーレス化が求められています。また、複数のシステムが分断されている現状を改善し、役員や行員の負担を軽減することも重要です。そのためには、オンライン完結の手続きが求められ、顧客体験の向上へとつながることが期待されています。
業務効率化と生産性の向上
帳票DXと共に導入されたAI-OCR書類データ化ソリューション「docutize OCR」は、手書きや印刷された文書を自動でデータ化します。これにより、データ入力作業が不要となり、行員は事務作業から解放されるため、より顧客対応など価値の高い業務に注力できるようになります。事務作業の軽減は、生産性の向上を直接的にもたらし、銀行全体の効率化を促進するでしょう。
顧客体験の向上
導入された帳票DXによって生成されたデータは、Salesforce基盤を介して「nCino」とシームレスに結びつきます。このプロセスにより、融資の流れが一元化され、正確で迅速な意思決定が可能になります。これにより、顧客のニーズに合わせたサービス提供が迅速となり、顧客体験全体の向上にも寄与します。
帳票DXとは何か?
オプロが提供する『帳票DX』は、データオプティマイズソリューションの核心を成すサービスです。これにより、日本のビジネスにとって重要な帳票業務のデジタル化が支援されます。SFAやCRMといった各種業務支援ツールのデータを自由なレイアウトで帳票として出力でき、直感的なUIで帳票設計や出力を内製化することが可能です。さらに、電子契約やクラウドストレージ、AI-OCRとの連携が実現され、帳票出力後のワークフロー全体を自動化することも可能です。これにより、作業負担の軽減と業務の効率化が両立します。
また、Salesforce上での申請・承認プロセスをデジタル化する「カミレス」という電子申請サービスと組み合わせることで、申請から帳票生成までの一連の流れをシームレスにデジタル化できます。このように、帳票DXは金融業界における新たなスタンダードとなり得るサービスです。
企業への期待
このようなサービスを提供している株式会社オプロは、「make IT simple」というミッションのもと、新しいビジネスや価値創出を支援しています。また、「Less is More」という開発指針に基づいたデータオプティマイズ及びセールスマネジメントソリューションを通じて、最適なサービスをクライアントに届けています。オプロの努力により、銀行業務がさらに進化し、真のカスタマーサクセスを実現できることが期待されています。
今後、三十三銀行が『帳票DX』の導入により、どのように業務を効率化し、顧客体験を向上させていくのか、目が離せません。