天然藍で染め上げられた福山レザーの魅力
広島県福山市で生まれた「福山レザー」は、地域特有の伝統的な藍染め技術を背景に持っています。この革製品は、備後絣の技術からインスパイアされており、日本三大絣の一つとして知られています。藍色は日本の文化に深く根付いた色であり、「勝ち色」とも称され、東京オリンピックのエンブレムやさまざまなスポーツチームのユニフォームにも用いられています。
特殊な技術で生まれた藍色の革
布製品とは異なり、藍色を革に定着させるためには高度な技術が求められます。福山レザーは地元企業の協力を得て、長い研究開発を経て完成しました。その結果、瀬戸内の自然を思わせる美しく深い藍色の革が誕生しました。この革は、手絞りで丁寧に染められ、その過程で生まれる独特のムラ感と質感が特長です。
伝統と現代を結ぶ理念
「福山レザー」の開発には、日本の伝統文化を再評価し、国内外にその魅力を広めたいという強い願いが込められています。歴史ある藍染め技術を新しい形で活かし、次世代へと受け継いでいくことが目的です。特に、朝ドラの「青天を衝け」での紹介によって、藍染めの価値が再認識されています。
新ブランド「spin」の誕生
2021年3月1日から、福山レザーを使用した新ブランド「spin」が展開されています。「spin」は、「クローゼットを開いても、子供にあげたいものがない」という声に応えたコンセプトから生まれました。このブランドの目的は、革と共に生活し、親から子、子から孫へと受け継がれていく製品を作り出すことです。製品は全て、日本の伝統技術を生かしており、革の持つ独自の魅力を尊重したデザインとなっています。
詳細情報
「福山レザー」や「spin」の詳細は、特設サイトからご覧いただけます。ここでは、様々な製品ラインナップや、ブランドへの想いを知ることができます。
広島県福山市にある株式会社サードでは、これらの製品を取り扱っており、問い合わせも受け付けています。
地域産業の発展としても注目される福山レザー。伝統と革新が交差するこのブランドから、今後も目が離せません。