東京都の億ション事情
2024-10-17 22:48:35

2023年東京都のマンション価格動向:供給が特異な億ション市場の実態

2023年東京都のマンション価格動向



2023年の新築マンション市場に目を向けると、東京都の相場が突出しており、全体の約3割が億ションという状況が浮かび上がります。今回、株式会社マーキュリーのデータを基に、東京都のマンション相場を詳しく分析します。

高騰するマンション価格



東京都は、2023年において新築マンションの平均価格が1億円を超えました。これは、全国的に見ても際立った数字であり、他の地域、例えば京都府(6,599万円)や神奈川県・大阪府・兵庫県・愛知県(いずれも5,000万円超)と比較しても、圧倒的に高い水準です。特に東京都の平均坪単価は526.3万円、1㎡あたりでいうと159万円に達します。

対照的に、最も坪単価が安価な奈良県でも204万円(1㎡あたり62万円)で、其他地域は250万円前後の相場が主流となっています。こうした高騰の要因には、「三田ガーデンプレイス」や「ワールドタワーレジデンス」などの高級物件の存在が大きいと考えられます。

中央値との格差



興味深いのは、東京都における中央値価格が平均価格に比べて約3,000万円も低くなっている点です。東京都の中央値価格は7,620万円、一方で平均価格は1億円を超えています。これは、タワーマンションのような高額物件が大量に供給される都市部において特に顕著です。大規模物件の影響で平均価格が引き上げられ、一方で郊外エリアではそのような物件が少ないため、双方の中央値の差が小さくなる傾向が見られます。

価格帯別の供給状況



東京都では、供給された新築マンションのうち、約30%が1億円を超えています。これは神奈川県や大阪府の年間供給戸数を上回る規模で、東京都のマンション価格の上昇に大きく寄与しています。一方で、東京都を除く都市では、大体4,000万円台の価格帯が最も多いという現状です。

相場の実態



新築分譲マンションの相場調査を行う中で、東京都などの一部地域を除けば、全体の値段がそれほど高騰しているわけではないことも明らかになりました。特に、中央値は現実の需給を反映する指標と言えそうです。このように高額な物件の影響を受けた場合でも、実際の市場は多様であり、安価な物件も多く存在するため、市場への理解を深めるには中央値を見ることが重要です。

まとめ



2023年における東京都の新築分譲マンションの市場は、確かに高騰しています。しかし、その裏には高級物件の集中があることも忘れてはいけません。今後の市場動向を見守りつつ、各都市の特性を理解することが大切です。今後も不動産市場は変化し続けるでしょう。

さて、今後も不動産情報に注目し、賢い選択をするためのデータを収集していきましょう。

企業情報



株式会社マーキュリーは、1991年の創業以来、不動産ビッグデータをもとに業務を展開しています。「Big Data × Technology」で不動産の未来を切り開くことを使命とし、今後も高品質なサービスを提供し続けます。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
株式会社マーキュリー
住所
東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル42階
電話番号
03-5339-0950

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。