『大正の人』プロジェクト
2025-08-05 12:08:47

特攻隊生存者の声を未来へ繋ぐ『大正の人』プロジェクト始動

特攻隊生存者の声を未来へ繋ぐ『大正の人』プロジェクト始動



2025年8月15日、日本は終戦から80年を迎えます。この節目が重要視される中、「大正世代」と呼ばれる99歳の特攻隊生存者や看護師、そして学徒動員され工場で働いた若者たちの貴重な証言を次世代に伝えるプロジェクト『大正の人』が始まります。株式会社夢ふぉとの代表、林さゆりさんがこのプロジェクトを立ち上げた背景や目的について詳しく解説します。

終戦80周年と語り部の重要性


特攻隊として出撃を命じられ、帰還した兵士や前線で命を救った看護師たち。これらの方々は単なる数えきれない過去の歴史の一部ではなく、実際にその体験を通じて感じたことを語る貴重な存在です。

「今、聴かなきゃ、もう聴けない」という危機感から始まったこのプロジェクトは、その声を記録し、次世代に継承することを目的としています。『大正の人』では、戦争の悲惨さや平和の尊さを実感として伝えるため、全国取材を行い、証言を一言一句逃さず記録していきます。

プロジェクトの概要


『大正の人』プロジェクトは、2018年に刊行された『明治の人』に続く“語り部シリーズ”の一環として企画されています。2025年度には全国取材を開始し、2026年春には書籍化を予定しています。

この書籍には、大正生まれの語り部へのインタビュー原稿やポートレート写真、さらには手紙や遺品といった一次資料も収録される予定です。これにより、ただの歴史資料として終わるのではなく、家族や地域社会の対話を促すきっかけを提供することができます。

背景と問題意識


90歳を超える大正世代の方々が直に戦争体験を語れる時間は急速に限られています。そのため、今この瞬間に彼らの命の証言を記録することは、次世代への貴重なメッセージとして価値を持つのです。

また、気軽に戦争を語る場が少なくなっている現代で、家庭内での戦争に関する議論は激減しています。このプロジェクトは、ただの記録を越え、戦争体験を通じて平和について考えることの重要性を再認識させる機会を提供します。

取材対象者の特徴


取材の対象となるのは、特攻隊生存者や従軍看護師、学徒動員された学生たちなど多岐にわたります。彼らのエピソードを通じて、戦争の実態とその影響を具体的に知る機会を作ります。各々の語り部が持つ命の証言は、未来の世代にとってかけがえのない学びとなるでしょう。

プロジェクトの意義


『大正の人』プロジェクトは、以下の3つの価値を持っています。
1. 平和の継承:戦争の悲惨さを次世代に伝え、平和の尊さを実感させる。
2. 高齢者のエンパワーメント:語り部となる高齢者の生きがいを提供し、社会とのつながりを深める。
3. 世代間交流:若い世代が家族や地域で対話を促進し、共感を生む機会を創出する。

取材への協力のお願い


現在、『大正の人』プロジェクトへの取材協力を募集中です。大正生まれで話ができる方を対象に、対面またはオンラインでの取材を行います。所要時間は2~3時間程度で、参加者には優先的に書籍に掲載される予定です。興味を持たれた方は是非、公式サイトを訪れ、詳細をご確認ください。

最後に


このプロジェクトは、一人ひとりの体験が持つ価値を再確認する取り組みです。戦争を経験した大正生まれの方々の言葉は、私たちが未来を考えるための貴重な資源となります。ぜひ、思い出や体験談をお持ちの方々に、積極的にご参加いただければと思います。未来に向けて、命の証言を紡いでいきましょう。


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会社情報

会社名
株式会社 夢ふぉと
住所
大阪府大阪市中央区東心斎橋1-2-17第一住建東心斎橋ビル7F
電話番号

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