地震から家庭を守るオーダー家具の挑戦
東日本大震災から15年を迎えた今、再び注目されているのが地震対策です。特に家庭内での安全は、皆の命を守るために不可欠です。オーダー家具メーカー、株式会社エストレージの「収納ラボ」は、家具固定や耐震設計を通じて、室内の安全性を高める提案をしています。
家具固定率の現状とその意義
内閣府の調査によれば、全ての家具を固定している家庭は僅か8.4%とされており、これは昨今の地震の危険性を考えると非常に低い数値です。しかし、家庭内では家具の転倒や落下物による怪我が多く報告されており、その実態は深刻です。実際、2011年の東日本大震災では、家具の転倒が避難を妨げ、多くの人が危険に晒されました。
これらの危険性を受けて、「収納ラボ」はまずは家の中で怪我をしないための空間作りを提案します。単に家具を美しく配置するだけでなく、家具固定を生活の一部として捉え、通常の施工として浸透させることが目標です。近年の調査でも、地震対策を重要視する声は増えていますが、実際にアクションを起こしている家庭は少ないのが現状です。
室内安全対策の強化
これまでの地震対策は、主に建物の耐震性向上が中心でしたが、実は家庭の家具やインテリアも安全性の一部だと考えるべきです。「収納ラボ」では、設計段階から家具を安全に固定することが求められています。例えば、高層ビルなど揺れやすい住宅において、特別な固定方法が必要です。そのため、熟練した技術による接着固定工法も採用しており、専門機関と協力しながらその安全性を確認しています。
家具がもたらす安心感
実際に「収納ラボ」のオーダー家具を導入したユーザーの一例では、子育て中のお客様が地震時の転倒リスクを懸念し、設置を依頼しました。壁に直接固定できる耐震施工は、家族の安全を守る大きな要素となり、ユーザーの安心感を提供しています。
事例:安全性を重視した家具設計
一つの成功事例として、ガス栓位置を考慮したヒーター設置や、揺れを感知して自動でロックされる耐震ラッチなどが挙げられます。これにより、単に見た目を良くするだけでなく、実際の安全性や使用感も重視したデザインが実現されています。
代表者の思い
株式会社エストレージの代表取締役、矢島克記氏は言います。「地震そのものを防ぐことはできませんが、家具の安全は必ず確保できます。家庭内の安全対策は軽視されがちですが、命を守るためには、まず家庭内の安全を確保することが何より重要です。」
会社概要
株式会社エストレージは、愛知県名古屋市に本社を構えており、2007年の創業以来、オーダー家具の提供を行ってきました。住所は名古屋市千种区井上町69エトワール・ヴィル2階で、体験型のショールームを展開しており、最新技術を取り入れた生産体制を推進し、8,000件以上のオーダー家具を手掛けています。家具の設計だけでなく、リフォームやリノベーションの企画にも力を入れ、家庭のニーズに応えています。
今後の展望
「収納ラボ」として、家具の固定を特別な対策ではなく、当たり前の備えとして広めることで、住宅業界における新しい基準を築いていく考えです。これからも、暮らしを豊かにすることを目指しつつ、家庭内の安全性を確保するための取り組みを続けていくことで、人々の生活を守りたいと願っています。