新大学生の住まい探しに関する実態調査
新大学生の生活が始まる2024年度に向けて、アットホーム株式会社が実施した調査の結果が発表されました。対象は大学に進学する一人暮らしを始めた学生を持つ親(40歳~69歳)で、住まい探しの実態や親の関与の傾向について様々なデータが明らかになりました。
住まい探しの時期と親の関与
調査によると、住まい探しを始める時期は12月から3月が73.6%を占めています。特に3月が多く、次いで2月、12月と続きます。この傾向は近年の推薦入試の影響で12月から早めに活動を開始する親が増えていることを示唆しています。
親が新大学生の住まい探しにどの程度関わったかを尋ねたところ、約70%が「かなり積極的」または「まあまあ積極的」と回答。実際、親の支持があっての家探しが多い一方、最終的な住まいの選択に関しては、子どもの意見が70.5%の場面で優先されることもわかりました。これは親が主導しつつも、最終決定においては子どもの意見が重要視されていることを示します。
住まいの探し方
住まいの探し方に関するデータでは、最も利用された手段は「Yahoo!やGoogleなどの検索サイト」であり、42.1%の割合を占めました。次いで、アットホームやSUUMOなどの不動産ポータルサイトが続きます。これはデジタル化や若い世代の情報収集手段に対する影響を反映しています。
重視するポイント
住まい探しにおいて、親が重視したポイントは「家賃」と「間取り・広さ」で、特に「バス・トイレ別」のニーズが高いことも判明しました。親の立場としては、経済的な負担を考慮するのはもちろん、子供が快適に過ごせる環境を重視していることがうかがえます。また、男子大学生と女子大学生ともに、親と子の間でお金やセキュリティに関する認識にギャップが見られる結果も出ています。
知りたい情報と不動産会社への期待
住まい探しをする際に知りたかったこととしては、「周辺環境情報」が約6割を占める結果になりました。スーパーマーケットや病院、公共施設の近接性は重要なポイントです。さらに、不動産会社に対しては「公開物件数」や「定休日・営業時間」、「会社実績」に関する情報を重視する傾向があり、信頼できる情報源を求める親が多いことがわかります。
調査概要
本調査は2021年7月より現在にかけて進学に伴う一人暮らしを始めた大学生を持つ親413名を対象に、インターネットで行ったアンケートによるものです。休日や時間帯にとらわれないという特徴があり、幅広い意見を収集できました。
アットホームでは、定期的に住まいに関する調査を行い、様々なニーズに応じた情報を提供しています。今後も新しいデータやトレンドについての調査結果を発表していく予定です。