マカフィー、オープンソースで新たな脅威インテリジェンスを共有する「OpenDXL.com」を発表
マカフィー、脅威インテリジェンスの共有を新たな次元へ
米国カリフォルニア州に本社を構えるマカフィー(McAfee LLC)は、サイバーセキュリティ業界の脅威インテリジェンスをさらに強化するべく、オープンソースコミュニティ「OpenDXL.com」を立ち上げました。このポータルは、開発者や企業がセキュリティ技術を効果的に連携させるための情報とリソースを提供します。
OpenDXL.comの背景
セキュリティに関する課題は多岐にわたりますが、効果的な対策を講じるためには、異なる技術や製品の連携が不可欠です。マカフィーは、McAfee Data Exchange Layer(DXL)をオープンソースとして提供し、独立系ソフトウェアベンダーや大学、企業などがリアルタイムで情報を共有できる基盤を整えました。
今回の「OpenDXL.com」は、すべての開発者が新しいユースケースを簡単に実装し、他の製品と連携させるためのリソースを簡単に取得できるよう、いくつかの主要な機能を搭載しています。
コミュニティイノベーションフォーラム
ユーザー同士の連携を促進するためのフォーラムが用意されており、ここではアイデアの共有や新たな課題への対策を話し合うことができます。質問の投稿や他のユーザーからの回答を通じて、共同作業が進められます。
無償アプリのマーケットプレイス
このプラットフォーム上には、開発者が作成した無償のアプリも多く提供されており、すぐに利用できるクリエイティブなOpenDXLユースケースをダウンロードすることが可能です。これにより、ユーザーは自らのニーズに合ったツールを見つけやすくなります。
開発を簡素化する機能
OpenDXLでは、開発者がAPIサービスラッパーを数ステップで作成できる自動実行ツールキットも提供されています。この機能により、統合作業が大幅に簡素化され、開発者が迅速にプロジェクトを進められるようになります。
セキュリティ業界の進化
マカフィーは、サイバー犯罪に立ち向かうためには一企業の力だけでは不十分であると考え、多くの企業や開発者と協力することを重視しています。その一環として、2016年の設立当初からすでに、多くの開発者に向けた柔軟な統合のためのオープンな標準策定に力を入れてきました。今回のOpenDXL.comはその取り組みをさらに推進するための新たなステップです。
特に、McAfee DXLを利用したソフトウェア開発キット(SDK)は、セキュリティ関係者がリアルタイムで情報を交換し、必要最低限の作業で脅威対策を行えるよう支援します。開発者はこのツールを利用することで、異なるセキュリティ技術間の連携が容易になり、業界全体のセキュリティレベルの向上に貢献します。また、新たに発表されたOpenDXLコネクターにより、導入が一層スムーズになりました。
新たなパートナーシップ
さらに、マカフィーは security Innovation Alliance(SIA)という新しい発展を迎え、12社が同連携プログラムに参加することを発表しました。これにより、セキュリティ業界全体での協力が強化され、より広範なエコシステムが形成されています。新たに参加する企業の中には、Cisco Systems やHPEなどの有力企業もあり、これからのセキュリティ対策の進化が期待されています。
終わりに
マカフィーの「OpenDXL.com」は、業界全体のネットワークを強化し、セキュリティのイノベーションを進めるための重要なステップです。この取り組みにより、安全なデジタル経済の実現に向けた新たな道が開かれることでしょう。
マカフィーの公式ウェブサイトでは、さらに詳細な情報が公開されており、OpenDXLを活用したさまざまなリソースにアクセスすることが可能です。
会社情報
- 会社名
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マカフィー株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区道玄坂1-12-1渋谷マークシティ ウエスト20F
- 電話番号
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03-5428-1100