最近、株式会社アドテクニカが株式会社ストラテジットとの業務提携を発表しました。この提携により、安否確認システム「安否コール」の機能が強化され、企業のBCP(Business Continuity Planning)と日常業務との連動が可能となります。特に、災害対策に対する関心が高まる中、安否確認の自動化や即時性が求められているため、この連携が果たす役割は非常に重要となります。
提携の背景
近年、企業や自治体は災害対策やBCPにおいて、より迅速かつ効率的な手法を模索しています。その中で、従来の安否確認システムが「独立した専用システム」に留まっていることが一つの課題でした。特にビジネスチャットや人事管理システムとの連携が不十分で、日常業務との一体感が不足していました。この提携では、これらの課題を解決するためにストラテジットのiPaaS技術を活用し、スムーズなAPI連携を実現します。
提携の目的
アドテクニカとストラテジットの提携の目的は、安否確認システム「安否コール」の機能を強化することです。これにより、企業は普段から使用しているツールに安否確認の機能を統合することができるようになります。こうした新しいエコシステムの構築により、BCP対応と通常の業務を無理なく融合させることが期待されています。
今後の展望
アドテクニカは、安否確認システムを核にした「災害対応×業務基盤」エコシステムを構築することを視野に入れています。ストラテジットの技術によって、未来的には「災害通知の多様化」「BCP基盤の強化」「スマホレスユーザーへの対応」「人事管理コストの削減」「スマートシティの実現」という5つの要素を展開する柔軟な導入・拡張モデルを提供していく計画です。
企業の反応
この提携について、両社の代表者もコメントを寄せています。ストラテジットの加藤社長は、「安否コール」と「JOINT」をつなげるこの提携が実現し、災害時の対応が日常の業務と密接に結びつくことを喜んでいます。一方で、アドテクニカの下村社長は、安否確認システムが日常業務に溶け込む新たなインフラを構築することに期待を寄せています。
JOINT iPaaSについて
ストラテジットが提供する「JOINT iPaaS」は、データ連携の構築から運用・管理までを一元的にサポートします。特に、ノーコード・ローコード方式での連携構築により、複雑なシステム間の連携が簡便に行えるのも魅力の一つです。このシステムを利用することで、プロダクトベンダーや企業はデータ連携を意識せずとも運用できる環境を目指しています。
安否確認システム「安否コール」
2007年に静岡県で開発された「安否コール」は、その使いやすさと UXデザインの追求により、多くの企業や団体に支持されています。災害時にはもちろん、日常的なコミュニケーションツールとしても利用されています。最近では大阪で開催される2025年国際博覧会の正式サプライヤーにも選ばれました。
今回の提携により、「安否コール」は新たな価値を持つ防災エコシステムの中心となり、企業や自治体の災害対策をさらに強化することが期待されます。アドテクニカとストラテジットの連携が生み出す未来の展開に注目です。