aiESGとJAXAの連携
2025-11-05 10:55:29

aiESGがJAXAの衛星データを活用しカーボンクレジット創出へ本格始動

aiESGがJAXAと連携しカーボンクレジット創出プロジェクトを開始



株式会社aiESG(アイエスジー)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の陸域観測技術衛星「だいち」シリーズのデータを生かして、カーボンクレジットを創出する事業化実証に取り組むことを発表しました。このプロジェクトにより、民間や地方自治体における定常的な利用を可能にし、特に森林によるCO2吸収量の正確な測定を目指します。

aiESGは、代表取締役の馬奈木俊介氏を中心に、ヤマハ発動機やアイフォレスト、ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアムと協力しています。プロジェクトでは、ALOS-2「だいち2号」とALOS-4「だいち4号」による合成開口レーダー(SAR)衛星データと、LiDAR(レーザーによる距離測定技術)を融合させ、精密に森林のバイオマス量とその変化を定量化します。

プロジェクトの意義と方法



地球温暖化は世界的な課題となっており、森林は重要なCO2吸収源とされています。しかし、森林の面積が広大であるため、正確かつ効率的なCO2の測定が困難で、従来の方法では高コストや測定精度の課題がありました。そこで、aiESGはこの技術とデータを活用することで、これらの課題の解決に挑みます。

具体的には、SAR衛星が昼夜を問わず、また気象条件に左右されずに広域の森林を連続的に観測できるという特性を活かし、光学データではカバーできない樹冠の影の部分も正確に測定します。この方法により、MRV(測定、報告、検証)コストの削減が期待されており、カーボンクレジットの認定量が増える見込みです。

日本の森林資源の活用



日本はOECD加盟国の中で3番目に高い森林率を誇る資源豊かな国です。これらの森林を有効活用することで、地球温暖化対策に大きく寄与する可能性があります。しかしながら、現状の森林系J-クレジット制度においては、管理費用と収益のバランスが崩れており、ビジネスとしての成立が難しい課題があります。

本実証プロジェクトが成功すれば、高精度でCO2吸収量を測定可能なシステムが確立され、森林管理の経済的効果が高まり、質の高いカーボンクレジットが市場での価格上昇や流動性の向上を生む結果となることが期待されています。これにより、森林を持続可能な形で利用するための新たなビジネスチャンスが生まれ、環境保護にも大きな貢献ができるでしょう。

aiESGの企業としての背景



aiESGは、持続可能な社会の実現を目指し、製品やサービスにおけるESG(環境・社会・ガバナンス)分析を行うスタートアップ企業です。九州大学の研究成果を背景に、サプライチェーンのESG評価プラットフォームを提供しています。また、ESG全般に関する支援サービスも展開しており、企業の持続可能性をサポートしています。

今後もaiESGは、このプロジェクトを進めることで、持続可能性の高い社会の実現に寄与していくことを目指します。


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会社情報

会社名
株式会社aiESG
住所
福岡県福岡市博多区博多駅前1-15-20 NMF博多駅前ビル 2階
電話番号

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