障がいを乗り越えた子供たちが魅せる本格ミュージカル「POWER 第二章〜革命〜」

障がいを持つ子供たちが創り出す感動の舞台

障がいを持つ子供たちとプロのミュージカル俳優たちが共に手を取り合い、本物のミュージカルを上演するプロジェクト「ホットジェネレーション」が注目を集めています。このアートスクールは2000年に設立され、自閉症やダウン症を持つ子供たちが主体となり、彼らの才能を最大限に引き出すことを目指しています。

「すべての子供たちの身近にもっと芸術を！」という理念のもと、東京、神奈川、府中に拠点を持つホットジェネレーションでは、約100名の子供たちが日々歌やダンスのレッスンに励んでいます。特に注目すべきは、そのうち約60%が障がいを抱える子供たちであることです。

このスクールでは、障がい児も健常児も同じ舞台でレッスンを行い、互いの能力を磨きあう環境が整えられています。特別な配慮は必要ありません。すべてのメンバーが平等に舞台の構築に参加し、最高のパフォーマンスを目指しています。

主演の神谷たえ

主演を務める神谷たえさんは、知的障がいを伴う自閉症を抱えながらも、圧倒的な歌唱力で注目を集めています。彼女のパフォーマンスはメディアにも取り上げられ、多くの観客に感動を与えるでしょう。また、ホットジェネレーションからは、ミュージカル「アニー」や「ライオンキング」などで活躍する子役も多数誕生しています。

今年の出演者は総勢100名！7月25日からは最終稽古がスタートし、8月25日の本公演に向けて、残すところあと1ヶ月。自閉症を含むメンバーにとっては、セリフを覚えたり、ダンスを全員で合わせたりする中で、多くの苦労がありますが、それに挑む彼らの姿勢には心打たれるものがあります。

共通の想いで挑む稽古

日々のトレーニングは厳しく、涙を流す場面も少なくありません。しかし、彼らの間には「歌が好き」「ダンスが好き」「もっと上手になりたい」という共通の想いがあり、その熱意が彼らを突き動かしています。たとえ障がいを持っていても、音楽や舞台に対する情熱は誰にも劣りません。

全国展開に向けた新たな動き

さらに、ホットジェネレーションの運営会社であるエートゥーナンバーレコードは、「日本中に笑顔で歌える場所を作る」というビジョンを掲げ、全国展開を目指しています。音楽を通じて、障がいの有無にかかわらずすべての子供たちが輝ける場所を提供したいと考えています。

代表の田中直人さんは、「歌には世界中の悲しみを救い、希望に変える大きな力があります。感謝の気持ちを分かち合い、一つでも多くの笑顔をつくるために努力します」と語っています。