社会課題解決への一歩を踏み出す!共感VRの新たな挑戦
社会課題の解決を目指すための活動が、今、注目を集めています。その中心にあるのが、いのち会議と協力団体であるクロスフィールズです。特に、この団体が展開している「共感VR」というプログラムは、社会課題への理解を深め、課題解決の意識を高める革新的な取り組みです。
クロスフィールズの理念と活動
クロスフィールズは「社会課題を自分事化する人を増やす」というミッションを掲げ、2011年から日本国内で活動を展開しています。これまでに、ビジネスパーソンを対象にした「留職プログラム」や「社会課題体感フィールドスタディ」を通じて、3000人以上に社会課題の現場での体験を提供してきました。
コロナ禍を機に、同団体は活動のデジタル化を進め、2020年からはVR/360度映像を利用した「共感VR」という新しいプログラムを開始しました。この取り組みでは、教育現場や企業を対象に、社会課題を疑似体験しながら理解を深めることができるのです。
教育現場での実践
特に教育分野では、全国の中高生向けに社会課題をテーマにした教材を制作し、無償で公開しています。「カンボジアの貧困」や「タンザニアのエネルギー問題」など、10テーマにわたる探究学習が展開されており、実際に体験した学生からは「授業を通じて新たな探究テーマを見出した」という声も寄せられています。展開開始から2年間で約20校、1500名以上の生徒がこの画期的な体験を通じて成長を遂げました。
企業とのコラボレーション
しかし、クロスフィールズの活動は教育にとどまりません。企業との協業も進んでおり、各社が設定したマテリアリティに即した社会課題をテーマにした共感VRプログラムが制作されています。これにより、企業の社員が社会課題を自分事として捉えることで、持続可能な経営の実践が後押しされるのです。実績としては、約15社にわたり、10,000名以上の社員がこのプログラムを受講しました。
実際に体験をしたビジネスパーソンからは、「収益性と社会のサステナビリティの両面に取り組む必要を実感した」とのコメントが寄せられ、社会課題の認識が広がっていることが見て取れます。
未来に向けた革新と広がり
クロスフィールズは、2050年までに「社会課題が解決され続ける世界」を実現するため、共感VR事業のさらなる発展を目指しています。この取り組みは日本国内にとどまらず、世界中へと広がっていくことが期待されています。
社会課題は、完全に消え去ることは難しいかもしれません。しかし、課題が発生した際に解決したいという意識を持った人々が、それに対してアクションを起こせる世界を作ることは可能です。いのち会議やクロスフィールズは、そのような未来を信じ、テクノロジーを駆使して多くの人に社会課題を自らの問題として捉える機会を提供し続けるでしょう。
今後の「共感VR」の動きから目が離せません。本取り組みの詳細や成果については、クロスフィールズの公式サイトやプレスリリースをチェックしてみてください。