抹茶と認知機能
2024-09-02 19:38:34

抹茶が高齢者の認知機能改善に寄与する臨床研究結果

近年、抹茶が高齢者の健康に与える影響についての研究が注目されています。株式会社MCBIや筑波大学、伊藤園などの研究チームが、認知症の前段階として知られる軽度認知障害(MCI)および主観的認知機能低下(SCD)の高齢者を対象に実施した臨床試験が、また新たな知見を提供しました。

この研究は、抹茶がもたらす社会的認知機能の改善および睡眠の質向上に焦点を当てています。試験は12か月間にわたって行われ、939名の高齢者を募って52名が抹茶群、47名がプラセボ群に分けられました。抹茶群では、1日2gの抹茶をカプセルで摂取し、プラセボ群には着色コーンスターチを用いてその効果を検証しました。

試験の結果、抹茶を継続的に摂取したグループでは、特に社会的認知機能において顕著な改善が認められました。具体的には、顔表情からの感情を読み取る能力が向上し、これが日常生活や他者とのコミュニケーションにおいて重要な意味を持つことが示唆されました。

さらに、睡眠の質に関する評価でも抹茶群は良好な結果を示し、Pittsburgh Sleep Quality Index(PSQI)を用いた測定で睡眠の質の向上が確認されました。本研究によって、抹茶はカフェインを含む飲料として知られていますが、それが睡眠に悪影響を及ぼすことなく、むしろ改善に寄与する可能性があることが評価されました。

研究に参加した高齢者は、日常生活において認知機能の維持が重要であることを理解しており、本研究の成果はその実現に向けて一歩前進となるでしょう。尚、さらに詳しい内容は、2024年8月30日に発表された学術雑誌PLOS ONEで公開されています。

この研究結果は高齢者がより良い生活を送り、健康を維持するための新たな指針を提供するものです。抹茶は味わい深いだけでなく、日常的に取り入れやすい飲料として、高齢者の認知予防プログラムにも活用される可能性があります。今後もこのような取り組みが進むことで、認知機能低下の予防策としての抹茶の位置付けがさらに強化されることが期待されます。

具体的には、研究チームは引き続き、抹茶が持つ「社会的認知機能」への影響やそのメカニズム、睡眠との 関係などについてさらなる分析を行い、高齢者向けの生活改善提案に向けて研究を進めていく計画です。日本の伝統的な文化でもある抹茶が、高齢者の健康維持に貢献することを願っています。


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会社情報

会社名
株式会社MCBI
住所
東京都千代田区飯田橋2-14-7光ビル4F
電話番号

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