高校生の文学の舞台「カクヨム甲子園2025」
KADOKAWAが主催する「カクヨム甲子園2025」が、最終選考結果を公表しました。この小説コンテストは、全国の高校生を対象とし、多くの作品が寄せられました。コンテストには、約2,044作品がエントリーし、多彩な才能が競い合った結果、注目の受賞作品が決定しました。
コンテストの概要
「カクヨム甲子園2025」は、Web小説プラットフォーム「カクヨム」にて2025年7月8日から9月8日の間に作品を募集したもので、参加は高校生に限定されていました。今回のコンテストは、ロング部門(5000字以上、20000字以下)とショート部門(400字以上、4999字以下)の2つの部門に分かれ、多種多様なジャンルの作品が対象となっています。
受賞作品の紹介
ロング部門
最優秀作品である大賞を受賞したのは、『ハヤブサ』を執筆した東京科学大学附属科学技術高等学校の松葉あずれんさん。彼女の作品は、独自の視点と深いテーマ性が評価されました。また、読売新聞社賞には『空の上まで希望を唄う』が選ばれ、優秀賞には5つの作品が輝きを放ちました。
一部、優秀賞に選ばれた作品は、神奈川県立希望ケ丘高等学校の荒木明さんによる『溺れる』や、国學院高等学校のkanimaru.さんの『トクさんと僕』など、多様なスタイルと魅力を持つ作品が選出されています。佳作の中にも、才能あふれる作品が多く、「箱庭の欠片」や「6月に死んだ猫」などが名を連ねています。
ショート部門
ショート部門では、長野県長野西高校の梶田向省さんが『辻・ツマ合わせ』で大賞に選ばれました。読売新聞社賞には『水槽』が受賞し、多くの優秀賞も掲載されています。
特に印象的な優秀賞作品には、市立札幌大通高等学校の浦河なすびさんによる『それは恋の証だった』や、山口県立徳山高等学校の木山そうごさんの『夜蟲』があります。どちらも感情豊かで心に響く物語です。
若き作家への道
このコンテストは、若い才能にスポットを当てるだけでなく、彼らのクリエイティビティを広げる重要な場と捉えられています。KADOKAWAは、受賞者の作品の書籍化権を付与するなど、作家としての道を開く手助けを行っています。
受賞者への賞品
各部門の大賞には賞状と盾が授与され、更に図書カードやAmazonギフト券が贈呈されます。優秀賞や佳作にも同様に賞が用意され、これにより参加者は創作活動を続けるための支援を得られるのです。
まとめ
「カクヨム甲子園2025」は、若い作家たちの声を世に届ける素晴らしい機会であり、多くの才能が集い、発表の場となりました。入選作品は、WEB上で自由に読めるため、ぜひ皆さんも直接その魅力に触れてみてください。
最後に、あなたも「カクヨム」の一員として、物語の創作に挑戦してみませんか? 新たな物語が、あなたの手から誕生するかもしれません。