ヤンマーHDとジオテクノロジーズが新たな全国調査をスタート
ヤンマーホールディングス(以下、ヤンマーHD)とジオテクノロジーズ株式会社は、ユーザー参加型情報収集サービス「GeoQuest Connect(ジオクエConnect)」を通じて、日本全国の農産物無人販売所に関する調査を開始することを発表しました。この取り組みは2025年7月17日から10月31日までの予定で、全国の消費者が自ら情報を提供することで、地域の農産物をより広く知らしめることを目的としています。
無人販売所の意義と現状の課題
農産物の無人販売所は、新鮮な地元野菜や果物を消費者に直接届けるという利点があり、運営コストを抑えられることから、近年高い注目を集めています。一方で、無人販売所は個人による運営が多いため、全国的な情報の収集が非常に難しいという現実もあります。このため、社会的にも無人販売所の実態はあまり把握されていないという課題があります。
ヤンマーHDはこの現状を打破し、産業の発展を目指して、ジオテクノロジーズとの連携で無人販売所の情報プラットフォームを作ることを目指しています。これにより、消費者と生産者をつなげる新たなチャネルの創造が期待されます。
「ジオクエ」アプリを通じたデータ収集
今回の調査では、ジオテクノロジーズが運営するポイ活アプリ「GeoQuest(通称:ジオクエ)」を活用します。このアプリは、全国各地のインフラや施設の情報をユーザーが写真付きで投稿する仕組みを持っています。投稿者にはマイルが付与され、貯まったマイルは現金やポイントに交換できます。
調査方法と参加方法
ユーザーは、アプリに表示される「クエスト」として出された農産物の無人販売所の写真を撮影して投稿し、調査に協力することができます。調査期間中に収集された情報は、地域の農産物の流通促進に役立てられます。これにより、今まで十分に整備されていなかった無人販売所の情報が可視化され、地域の魅力を再発見する機会となるでしょう。
ヤンマーHDの取り組みと理念
ヤンマーグループは、「A SUSTAINABLE FUTURE-テクノロジーで新しい豊かさへ。-」というブランドステートメントの下、持続可能な社会の実現を目指しています。食の恵みを安心して享受できる環境を確保するため、生産者と消費者の結びつきを強化する新たな販売チャネルの模索が進められており、その一環としての無人販売所調査の実施に至ったのです。
ジオテクノロジーズの役割
ジオテクノロジーズは、デジタル地図や位置情報関連技術の大手プロバイダーです。30年以上の経験を持ち、今回の調査ではその地理空間データの分析技術を活かし、無人販売所の実態を明確にします。
今後の展望
調査が成功裏に進むことで、地域の農産物の流通が促進され、消費者が新鮮な農産物にアクセスしやすくなることが期待されます。今後は、調査結果を基にした新たな販売モデルの構築や、持続可能な「地産地消」モデルの導入が進むでしょう。
有益な情報の収集に協力することで、地域の経済が活性化し、消費者にとっても便利な環境が整えられることに繋がるのではないでしょうか。ぜひ、皆さんも「ジオクエ」を利用してこの調査に参加してみてはいかがでしょうか。