衛星データ協業締結
2025-10-31 14:14:41

スペースデータとIHIが衛星データ活用で協業した新たな覚書の締結

スペースデータとIHI、衛星データ活用の新たな協業



株式会社スペースデータ(東京・港区)と株式会社IHI(東京・江東区)は、最近、衛星データの利活用および新規事業創出に向けた協業に関する覚書(MoU)を締結しました。この提携は、現代の社会が直面している課題に対して両社が力を合わせるものであり、特に老朽化したインフラや予測困難な気象事象への対応が求められる中で、広範囲にわたるモニタリングが不可欠とされています。

背景にある社会的課題



今日、私たちは自然災害や環境の変化に多くの脅威にさらされています。社会インフラが老朽化する中、高頻度でのデータ収集と現象の可視化、予測が必要です。これにより、迅速に現場を支援し、災害への対応を進めることが求められています。

スペースデータは、最先端のデジタル技術を利用し、リアルな物理空間を精密に再現するデジタルツイン技術を用いています。この技術にAIを組み合わせることで、より正確な予測と最適化を実現し、都市開発や防災、安全保障等、多様な分野での革新を目指しています。

IHIの取り組み



一方、IHIは社会の安全と安心を保障するため、小型衛星のコンステレーションを築いています。この衛星群は、光学センサー、SAR(合成開口レーダー)、赤外線、ハイパースペクトルなど多様なデータを収集し、陸上や海上の状況を把握するための情報を提供します。

今回の覚書を通じ、IHIが構築する小型衛星から得られるデータと、スペースデータの持つデジタルツイン技術の融合が期待されています。この連携により、より付加価値のあるサービスの開発と、実際のユーザーニーズに基づいた新規事業の創出が進められることとなります。

企業戦略の展望



IHIは1853年に設立され、「技術をもって社会の発展に貢献する」理念のもと、防衛、宇宙、エネルギー、社会基盤などで広範な技術開発を行っています。宇宙分野においては、ロケットエンジンなどの重要な技術を開発し、地球観測衛星に関するプロジェクトにも取り組んでいます。

一方、スペースデータは「宇宙を誰もが活用できる社会」を目指し、宇宙とデジタル技術の融合を進めています。特に、デジタルツイン技術の応用は、宇宙からの視点で都市の発展や防災、安全保障に寄与することを目的としています。衛星データの精度とその応用範囲の拡大は、今後の社会基盤を支える重要な要素となるでしょう。

この協業により、日本の宇宙ビジネスは新たなステージを迎えることが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社スペースデータ
住所
東京都港区虎ノ門 1-17-1虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
電話番号

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