国際アート&デザイン大学校の特別授業
福島県郡山市に位置する国際アート&デザイン大学校(A&D)は、漫画家を目指す学生に向けた特別授業を開催しました。この授業には、人気漫画『TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには』を連載中の著名な漫画家、丸山恭右先生が講師として参加しました。日付は10月24日。丸山先生は、自身の漫画制作だけでなく、新しい才能を育成するための講演活動を多岐にわたって行っています。
漫画家に求められるコミュニケーション能力
授業のテーマは、漫画制作における「コミュニケーション能力」です。多くの人は漫画家と聞くと一人で作業するイメージを持つかもしれませんが、実際には編集者やアシスタントと密接に関わることが必要です。丸山先生は、絵を描く技術だけでなく、人との関わり合いも漫画家にとって不可欠な能力であると強調しました。
実際に、授業では学生の作品が選ばれ、それに対する丸山先生の添削がスクリーンに大画面で映し出されました。その際、クラスメイトの作品を事前に読み込み、丸山先生とディスカッションしながら、お互いの作品をどう生かして改善できるかを考えるという形式で進みました。
魅力的なキャラクター作り
授業の前半では、魅力的なキャラクター作りに関するレクチャーが行われました。丸山先生によると、漫画において最も重要なのはキャラクターで、その魅力を引き出すためには自分自身の経験やインプットが大きな役割を果たすとのことです。学生たちはキャラクターの奥深さや、どう表現するかの重要さを再確認しました。
ディスカッションとリアルタイム添削
授業の後半では、学生と丸山先生が一緒になって作品を改善しようというディスカッションが行われました。特に、作品の演出やコマ割り、構図、構成についての改善点をホワイトボードを用いてリアルタイムで行い、学生たちの意見も取り入れながら進めました。これにより、単なる技術的な知識だけでなく、チームでの協力や意見交換の大切さを体験する良い機会となりました。
学生たちの感想
授業を受けた学生からは、「他の人と意見を交換しながら進めるのは新鮮で、キャラクター描写の重要性を痛感しました」との声が挙がっています。特に、行動のとらせ方一つひとつがキャラクターにどれほどの影響を与えるかを学んだことが大きな収穫だったようです。
長期的な視野での学び
このような授業は、技術の習得だけでなく、コミュニケーション能力や他者の意見をいかに活かすかといった点でも重要です。国際アート&デザイン大学校では、将来業界に進出することを見据え、さまざまなプロフェッショナルと連携した教育を進めています。
学校情報
国際アート&デザイン大学校は、デザイン、CG、イラスト、マンガ、声優、音響、映像、eスポーツ、ペット分野など幅広い専門課程を持つ学校です。学生一人ひとりの夢を実現するため、手厚いサポートを提供しています。
詳細は公式ウェブサイト(
A&D公式サイト)を参照ください。