コウソミル、資金調達
2023-11-29 10:00:02

コウソミル、がん早期発見に向けた血液検査を加速する資金調達を実施

コウソミル、がん早期発見に向けた血液検査を加速する資金調達を実施



コウソミル株式会社はこの度、プレシリーズA資金調達を実施し、がんの早期発見に向けた血液検査の技術開発を加速することを発表しました。同社は、東京大学及び理化学研究所との共同研究により生まれた「1分子計測リキッドバイオプシー」技術の社会実装を目指すスタートアップです。この技術は、病に苦しむことのない世界を実現するため、疾患の早期診断薬の開発やヘルスケア分野への取り組みを推進しています。

1分子計測リキッドバイオプシー技術とは



コウソミルが開発した1分子計測リキッドバイオプシー技術は、血液中の酵素の働きを超高感度で評価する革新的な技術です。この技術は、体液から得られる生体分子の情報を用いて疾患を精密に診断するため、リキッドバイオプシーの一種として非常に注目されています。特に重要なのは、酵素活性を評価することで高精度な診断が実現できる点です。

例えば、1μLという微量の血液を用いて測定が可能であるため、在宅での検査にも利用できることが大きな強みです。また、製薬企業と連携した新しい酵素活性バイオマーカーの探索にも取り組み、薬効評価や患者の層別化に役立つ応用が期待されています。

膵臓がん早期リスク検査の展開



同社は、膵臓がんの早期発見を可能にする検査技術の開発にも注力しています。高齢化社会において、日本人の二人に一人はがんになると言われていますが、特に膵臓がんは自覚症状が少なく早期発見が難しい疾患です。本技術によって、ステージ0-IIの膵臓がんを高い精度で検出することが可能になると期待されています。2024年には、早期検査の販売を開始する予定です。

これまでに600件以上の血液サンプルを集め、臨床研究を通じて本技術の有効性が確認されてきました。従来の腫瘍マーカー検査に比べて、感度やがん種特異性の向上が見込まれ、膵臓がんの早期発見が可能となることで、より多くの患者に希望を与えることができるでしょう。

投資家からの評価



今回の資金調達に関して、Coral Capitalの西村賢氏は、コウソミルの技術が早期膵臓がんに対する革新として大きな意味を持つと語っています。ANRIの宮崎勇典氏も、本技術をグローバルに展開することへの期待を寄せています。さらに、グリーンコアの本庄竜介氏も同社のミッションや技術に強く感銘したようです。

代表取締役 鏡味優のコメント



コウソミルの代表取締役である鏡味優氏は、チームの努力と多くの支援によってここまで事業が進展してきたことを嬉しく思っているとのこと。今後、より多様な専門家で構成されたチームを活用し、さらに多くの研究を推進する意向を示しています。

メンバー募集中



コウソミルでは事業展開を加速するため、優秀なメンバーを募集しています。興味がある方は、公式ウェブサイトからお問い合わせください。

会社概要



コウソミル株式会社は、東京大学と理化学研究所を背景に持ち、疾患診断の社会実装を目指すスタートアップです。近年の受賞歴や、実績を積む中で、将来的なグローバル展開への布石を同社は着々と進めています。

詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください。

会社情報

会社名
コウソミル株式会社
住所
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ
電話番号
03-6823-2260

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