新型コロナの影響を受けた家庭の実態とLFAの支援活動

新型コロナウイルスの影響が依然として続く中、約半数の家庭が生活必需品の不足を感じています。この状況は、特に生活困窮世帯に深刻な影響を及ぼしており、子供たちの教育環境にも悪影響が出ています。これに対して、特定非営利活動法人LFA（Learning for All）は、子どもや保護者のニーズを把握するためにアンケートを実施しました。

調査の背景と目的

緊急事態宣言が発出され、学校の休校や自宅待機が求められる中で、LFAでは「子どもや世帯が本当に必要とするもの」を理解する必要があると考えました。そのため、子ども68人と保護者72人を対象にアンケートを行い、現在の生活状況について調査を行いました。

アンケートの結果

子どもへのヒアリング

子どもたちの約53％は小学生、残りが中高生で、生活の中での不安を尋ねたところ、「友達に会えない」との回答が多く見受けられました。この背景には、体力の低下やストレスの蓄積があることが伺えます。

また、学びの面についても、約60％が「勉強を教わりたい」と考えており、4割近くの子どもがオンラインでのコミュニケーションを希望していることが明らかになりました。

保護者への調査

保護者たちは「規則正しい生活・学習」、「体力」、「ストレス」に関して不安を抱えていることが分かりました。オンライン学習が可能であるにもかかわらず、パソコンやタブレットを持たない家庭や、インターネット環境が負担となる家庭が多いことも把握されました。

生活支援とニーズへの対応

LFAは、これらのニーズに応えるために、以下の4つの施策を立ち上げました。
1. 生活物資の支給
2. 保護者への相談支援
3. オンライン・オフライン学習支援
4. 学習支援NPOのノウハウ発信

特に、オンライン授業のニーズが高く、子どもたちが楽しみながら参加できる環境作りに力を入れています。子どもたちが「だるまさんがころんだ」で遊んだり、タブレットを使いこなす様子が見られ、安心して学べる環境を提供しています。