新型パワースイッチ
2025-04-04 17:19:19

STマイクロエレクトロニクスが新型インテリジェント・パワースイッチを発表

STマイクロエレクトロニクスが発表した新型インテリジェント・パワースイッチ



STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)は、最新の技術を駆使したインテリジェント・パワースイッチ「IPS4140HQ」と「IPS4140HQ-1」を市場に投入しました。これらの製品は、特に小型デバイス向けに設計されており、実装面積がわずか8 x 6mmのサイズに収められています。両製品は、チャネルごとのオン抵抗が最大80mΩで、動作電圧は10.5Vから36Vまで対応しています。

重視されるのはその高い効率と堅牢性です。これらのパワースイッチは抵抗性、容量性、誘導性の負荷を扱うことができ、数値制御(NC)マシンやプログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)、産業用PCの周辺機器との接続が想定されています。特に「IPS4140HQ」は0.7Aのプリセット電流制限があり、「IPS4140HQ-1」では1.0Aの制限が設定されることで、それぞれのニーズに応じた電流制御が可能です。

また、両製品は最大41Vの印加電圧に耐えうる設計となっており、これによってシステムの安全性と信頼性が大幅に向上しています。各チャネルは、独立して過負荷が発生した際に回路をオフにできる仕組みを採用しており、これにより故障からの自動復旧が簡便化されています。温度検出機能も備えているため、ケースの過熱を感知すると全体の停止後に順次チャネルを再起動することで、電源への過剰な電流ピークの発生を防ぎます。

さらに、独自のオープン・ドレイン出力ピンを介して過熱状況を外部に通知することが可能。短絡保護や出力電流制限、過低電圧ロックアウト、グランド断線保護など、多くの診断および保護機能が搭載されていますので、安心して使用することができます。

STのVIPower™技術を採用している本製品は、単一のチャネルあたり最大2.5Jのシングル・パルス・アバランシェ・エネルギー(EAS)にも耐えることができます。さらに、入出力ピンは5Vおよび3.3Vのロジックと互換性があり、過渡電圧に対する耐性もIEC 61000-4規格に準拠していることから、業界標準のノイズ耐性を持っています。

現在、IPS4140HQおよびIPS4140HQ-1は入手可能で、QFN48パッケージとして提供されています。価格は、1000個購入時で約2.59ドルとなっています。加えて、STM32 Nucleoマイクロコントローラ開発ボードと併用できる産業用デジタル出力拡張ボード「X-NUCLEO-DO40A1」と「X-NUCLEO-DO41A1」も用意されており、こちらの単価はそれぞれ約41.65ドルです。

STマイクロエレクトロニクスは、約5万人の従業員を抱えるグローバルな半導体メーカーで、20万社以上の顧客と協力しながら、エコシステムの構築に取り組んでいます。持続可能な社会の実現に向けて、2027年末までには再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画も進行中です。

詳しい情報はSTマイクロエレクトロニクスの公式ウェブサイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
STマイクロエレクトロニクス
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220

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