廃棄されるシートベルトに新たな価値を。サスティナブルなスツール「obi」誕生
毎年、多くの新車が製造・販売される一方で、廃棄される自動車も少なくありません。日本の自動車リサイクル率は高いですが、エアバックやシートベルトは特殊な構造のため、再利用が難しい現状があります。
株式会社ESTは、廃棄されるシートベルトの有効活用を目指し、アップサイクルブランド「rerer(レレー)」で小銭入れやポシェットなどを展開してきました。今回、同社は廃シートベルトをそのまま座面に利用した組み立て式スツール「obi」を開発しました。
シンプルな構造と機能美
「obi」のデザインは、数々の椅子を手掛けてきた木工家の賀來寿史氏が担当しました。インテリアにも馴染むシンプルでスタイリッシュなデザインは、金具などを一切使用せず、手数の少ない構造を実現しています。
座面には、シートベルト特有の強さとしなやかさを活かした3本のベルトが配置され、4枚のホワイトバーチ合板と組み合わせることで、安定した構造を実現しています。座面に圧力がかかることで板が引っ張り合い、より安定感が増す設計です。
環境への配慮と個性
「obi」に使用されているホワイトバーチ合板は、ラトビア産の植林木100%の無垢材(FSC認証材)です。構造用合板と比べて3倍の強度があり、積層面と木目が美しく、経年変化を楽しむことができます。
シートベルトは、国産車のベルトをランダムに集め、洗浄・消毒後、ブラック系・ベージュ系・グレー系の3色に分けられています。一点一点異なる表情を見せるシートベルトは、あなただけの個性的なスツールを作り出します。
「obi」のこだわり
- - シンプルで美しいデザイン: 金具などを一切使用せず、シートベルトとバーチ合板のみで構成されたシンプルで美しいデザイン。
- - 高い強度と安定性: シートベルトの強さとしなやかさを活かした構造で、高い強度と安定性を確保。
- - 環境への配慮: 廃棄されるシートベルトと植林木100%のホワイトバーチ合板を使用することで、環境負荷を低減。
- - 個性を際立たせる素材: シートベルトとバーチ合板の個体差が、あなただけの個性的なスツールを生み出す。
「obi」で、サスティナブルな暮らしを
「obi」は、環境への配慮と美しさを兼ね備えた、サスティナブルなスツールです。廃棄されるシートベルトに新たな価値を与え、あなたの暮らしに新しい彩りを添えます。