Liberawareとアプトポッドが協業
株式会社Liberawareと株式会社アプトポッドが、建設施工管理や設備メンテナンス向けのデジタルツインソリューションを提供するためにパートナー契約を締結しました。今回の協力により、アプトポッドが開発した高速データストリーミング基盤『intdash』と、Liberawareの動画から3Dデータを自動生成する技術『LAPIS』が組み合わさることになります。
背景
現在、建設業界を含む多くの産業において、労働力の不足が問題となっています。そこで、現場での省人化や業務の効率化が強く求められています。デジタルツイン技術の導入により、施工管理やインフラ点検がよりスムーズに行えるようになることで、業務効率向上が期待されています。
ソリューション内容
この連携によってデータの取り扱いが一層容易になる分けですが、intdashは高速の双方向データストリーミング環境を構築し、ロボットやドローンの遠隔操作とデータ収集を可能にします。一方、LAPISは独自のエンジンを使用して映像データから3D点群や様々な3Dデータを自動生成します。
ロボットやドローンが収集した映像データは自動的にLAPISに送信され、そこから多種多様なフォーマットの3Dデータを生成します。これにより、従来の手法と比較して3Dデータの取得が迅速かつコスト効率よく行えます。
特徴とメリット
このソリューションの最大の利点は、遠隔操作できますので、危険なエリアや人が入りにくい場所でもデータ収集が可能です。また、時間短縮も実現できるため、建設やインフラ分野での点検業務が効率化され、業務の安全性も高まります。
デモンストレーション
具体的には、4足歩行ロボットに搭載した360度カメラが収集した映像から自動で3Dデータを生成するデモンストレーションが行われました。これに関する動画はYouTubeで公開されており、実際の運用を視覚的に確認することが可能です。
デモンストレーション動画はこちら
今後の展望
Liberawareとアプトポッドは、共同でデジタルツイン技術をさらなる進化させ、建設業界やプラント設備に向けて新たな効率化ソリューションを提案していく予定です。両社の技術を融合させ、幅広い産業におけるデジタル化を推進していく考えです。また、業績への影響については軽微であるとされています。
企業紹介
株式会社アプトポッド
アプトポッドは、高速データストリーミング技術を駆使した産業向けのIoTプラットフォームを提供する企業です。自動車、ロボット、建機など、様々な分野においてリアルタイムデータ収集及び分析を行い、確実なテクノロジーで産業の進化に貢献しています。
株式会社Liberaware
Liberawareは、点検業務に特化したドローンの開発を手掛け、特に狭く暗い屋内空間での活用に注力しています。社のミッションは「安全な社会を作ることであり、見えないリスクを可視化する」としています。
両社の連携による新たなソリューションは、これからの産業のあり方を大きく変える力を持っています。デジタルツイン技術の進化に注目が集まります。