株式会社システムアイが2025年3月31日に福岡オフィスを開設することが決まりました。この新オフィスはシステムアイにとって西日本初の拠点となり、九州地域の金融機関への進出を目指す重要な一歩です。これまで同社は主にメガバンクや首都圏の地方銀行と連携し、システム開発を行ってきましたが、九州の地銀は国内でも数多く存在し、それに伴う市場の可能性に着目した動きです。
福岡オフィス開設の背景には、昨年から九州地区の金融機関からの引き合いが増えていることがあります。これにより同社の金融分野での売上の10%に迫る規模に成長しています。これまでは福岡県内や九州近隣地域のエンジニアをリモートでマネージメントしてきましたが、地域のニーズに応えるために新たな拠点を設けることを決定しました。
新オフィスは、開発及び営業、管理の体制を強化し、九州エリアにおけるサービスの質を向上させることを目的としています。また、福岡市はスタートアップ支援や行政のデジタル化が進んでおり、IT業界とのコラボレーションの可能性も大いにあることから、この地に拠点を持つことの意義は大きいといえるでしょう。
導入状況として、現在7名のリモートワーカーが九州在住であり、リモートワーカーや50歳以上のシニア層を積極的に採用する方針がとられています。これにより、地域の人材を採用し、福岡の拠点を拡大することで、企業文化の構築も進めていく考えです。
システムアイは福岡拠点において、2026年度を見込んで30名ほどの開発人員を確保することを目指しています。また、さらなる拠点の増設を視野に入れ、非首都圏に居住する社員の比率を高めることで、さまざまな地域の人材を集めることが狙いです。
代表取締役社長の葛川氏は新拠点開設に際しての意気込みとして、福岡市の持つ地域特性を活かし、地域企業や行政との連携を通じて新たなイノベーションを創出するチャンスに期待を寄せています。リモートワーカーやシニアを活用することで、専門性の高い人材が集まり、福岡発の革新的なプロジェクトの実現を目指しています。
福岡拠点を率いる責任者も自身の長崎出身を踏まえ、地域での信頼構築に力を入れていく考えで、福岡の良さを実感しながら地域密着の事業を展開していくことを誓っています。福岡市における新拠点は、地域のさらなる発展を共に追求する場となることでしょう。
福岡オフィスの住所は福岡県福岡市博多区御供所町1 西鉄祇園ビル 4F。システムアイは1996年に横浜市で設立されたシステムコンサルティング企業であり、これまで金融や小売用途のシステム開発に注力してきました。また、近年では公共公益系のシステム開発へも領域を広げ、多様なニーズに対応できる力を強化しています。