企業間輸送のGHG排出量効率化に向けた提携の背景
最近、物流業界は人手不足やコストの高騰、さらに環境への配慮が強く求められています。このような状況の中、株式会社ゼロボード(東京都港区)と株式会社Added(東京都千代田区)は互いの技術を活かして、物流によるGHG(温室効果ガス)排出量の算定を効率化するための業務提携契約を結びました。
提携の狙い
今回の提携で目指すのは、物流業界の課題解決です。特に、ドライバーの労働環境や燃料費の増加が企業に与える影響は大きく、EC事業の拡大が進む中で資源の効率的な利用が求められます。また、2024年問題と呼ばれる輸送能力の不足も深刻な問題です。これに加え、脱炭素化の社会的な要請から、温室効果ガス排出量の削減が喫緊の課題となっています。
改正物流効率化法の影響
2024年以降、改正物流効率化法が施行され、物流企業には運送サービスの持続可能性やGHG排出量の正確な集計が求められます。これによって、業界全体の効率化が目指されるものの、現在の状況下では特に人員不足や高騰するコストに苦慮する企業にとっては大きな負担となるでしょう。このような背景から、ゼロボードとAddedの提携が重要となっています。
具体的な支援内容
両社は、以下の具体的な支援を通じて、物流業界と荷主企業の支援に力を入れていきます。
1.
データ収集・算定の効率化: 省エネ法に基づくデータの計算やEEGSへの登録を効率的に行います。
2.
改正物流効率化法への対応サポート: 実輸送管理簿上のデータ集計と報告書のフォーマット作成を手助けします。
3.
GHG排出量の計画策定: 温室効果ガスの削減計画を策定し、削減に向けたソリューションの導入を支援します。
このような支援を通じて、物流業界の人手不足やコスト削減を急務とし、その流れの中でGHG排出量削減にも結び付けていく考えです。
ウェビナーの開催
提携を発表する形で、両社はウェビナーも開催します。題して「改正物流効率化法における対応事項を徹底解説!〜荷主企業に求められる効率化と環境問題への対応〜」。日時は12月23日で、参加は無料です。
このウェビナーは、物流企業にとって非常に価値のある情報源となるでしょう。さらなる詳細は、ゼロボードの公式ウェブサイトからご確認いただけます。
会社概要
- - 株式会社Added: 東京都千代田区に本社を構え、温室効果ガスに関するデータ収集と可視化を効率化するWEBサービス「GHGSCOPE」を提供。
- - 株式会社ゼロボード: 東京都港区に本社を所在地に置き、ESG関連のデータを管理・開示するクラウドソリューション「Zeroboard Sustainability Platform」を提供。
この提携は、サステナビリティに注力する企業にとって、新たな一歩となることでしょう。今後の物流業界の展開に注目が集まります。