JFEエンジニアリング、廃棄物処理施設整備事業を受注
JFEエンジニアリング株式会社(社長:福田一美、本社:東京都千代田区)は、泉南清掃事務組合から一般廃棄物処理施設の整備と運営を受注しました。このプロジェクトは、泉南地域の急速な人口増加に伴う環境問題に対する取り組みとして、老朽化した既存の施設を取り替えるものとなります。
施設の概要と設計
この新しい施設は、エネルギー回収型の廃棄物処理施設として設計されており、ストーカ方式焼却炉が2基(52t/日)導入されます。当社は40年以上にわたり蓄積した豊富な経験をもとに、この施設の設計と施工を行い、その後20年間は運営業務も一貫して担当します。
最新技術の採用
a.
高温空気燃焼技術
当社の独自技術である「高温空気燃焼技術」を進化させた「対向流燃焼方式」を採用し、焼却プロセスの効率を高めます。これにより、廃棄物の燃焼効率が向上し、さらなるエネルギーの回収が可能になります。
b.
自動運転AIシステム
AIを活用した自動運転システム「BRA-ING®」を導入することで、廃棄物量や質に応じた安定した燃焼を実現。これは作業員の負荷を軽減し、運営効率を向上させる要素となります。
c.
煙検知システム
さらに、AI技術を利用した「Smoke AI」煙検知システムを搭載。これにより、近年問題視されているリチウムイオン電池由来の火災を未然に防ぐことができます。これらの取り組みにより、地域の安全性向上にも寄与します。
遠隔監視と管理
本施設は、当社の「グローバルリモートセンター」からの遠隔操業支援により、最新の技術を用いた運営が行われます。これにより、常に高い監視体制を確保し、安全で高品質な運営を目指します。
事業の目的と社会的意義
JFEエンジニアリングは、廃棄物の資源化を進めるリーディングカンパニーとして、持続可能な社会の実現に向けた技術の提供に取り組んでいます。このプロジェクトは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも寄与し、社会課題の解決を目指す重要な一歩です。
事業の詳細
- - 発注者: 泉南清掃事務組合
- - 受注者: JFEエンジニアリング株式会社
- - 事業名: 次期ごみ処理施設整備運営事業
- - 工事場所: 大阪府阪南市尾崎町532-1、泉南市りんくう南浜26-1
- - 受注金額: 327億1840万円(税込み)
- - 工事期間: 2025年8月〜2030年3月
- - 運営期間: 2030年4月〜2050年3月
JFEエンジニアリングは、今後も地域社会と共に成長し持続可能な開発を進めていく所存です。廃棄物の正しい処理と資源の有効利用を推進することで、次世代に美しい地球を残すための努力を惜しみません。