水道施設で養殖
2025-10-07 15:40:26

神奈川で廃止水道施設を活用した陸上養殖の実証事業が始動

神奈川県が進める新たな陸上養殖の挑戦



神奈川県では、過去に廃止された水道施設を活用し、陸上養殖事業の実証を開始しました。これは、株式会社サンエーと学校法人神奈川大学との共同プロジェクトで、県庁版社内ベンチャー制度において採択されたものです。過去の水道施設の多くは、人口減少と老朽化の影響を受けて廃止されながらも、その跡地活用は続けざまに課題となっています。特に、存置設備の除却には多大なコストがかかり、その立地や環境的要因から譲渡や再利用が困難なケースが多く見受けられます。

課題解決に向けた取り組み



今回の実証事業では、海産物の中でも高い付加価値を持つ甲殻類、特にバナメイエビを、閉鎖循環式の陸上養殖で育成します。その目的は、廃止された水道施設を有効活用しつつ、地域産業の発展にも寄与することです。実際に、令和7年8月22日には、神奈川県、株式会社サンエー、神奈川大学の3者が共同研究契約を締結。この協力により、県内大学の知識と企業の技術を融合させることで、より効果的な社会課題解決を目指しています。

養殖の場所と概要



実証事業の実施場所は、横須賀市にある木古庭揚水ポンプ所です。ここに約10月2日にバナメイエビの稚エビが投入され、今後の成長が期待されています。バナメイエビはその柔らかい身と甘みの強さから食用に広く流通しており、病気への耐性も強く、さらには淡水に近い水質でも育つため、養殖に適した種として知られています。

地域と大学、企業の連携による持続可能な未来



このプロジェクトは、「産学公連携」により社に課題を解決するモデルを築くものでもあります。専門的知識を持つ教育機関と、実際の技術を提供する企業が手を組むことにより、持続可能な発展が期待されています。神奈川県でも、SDGs(持続可能な開発目標)を推進し、イノベーションを促進するため、脱炭素関連の科学技術を社会に実装していく方針です。

まとめ



この実証事業は、単に養殖事業にとどまらず、地域社会の再生や持続可能な開発につながる重要なステップといえるでしょう。今後も注視していくべき取り組みです。

会社情報

会社名
株式会社サンエー
住所
電話番号

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