2025大阪・関西万博で体験するサンゴ礁の科学
来たる2025年、東京で注目される大阪・関西万博で、喜界島に拠点を持つ「喜界島サンゴ礁科学研究所」が、サンゴ礁に関する先進的な知見を基にした特別なイベントを開催します。このイベントは、2025年4月24日から26日の3日間にわたり、BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)で行われます。「100年後に残す」を理念に、未来の環境を守るための重要なメッセージが発信されることになります。
環世界体感ドーム「SceNERIUM」
最初の企画は、環世界体感ドーム「SceNERIUM」です。これは、サンゴ礁についての理解を深めるための没入型体験で、参加者はサンゴがもたらす時空間の魅力を360度映像で体感できます。イベントは4月24日と25日の2日間、毎日13:00から17:00まで開催されます。参加するためには、大阪・関西万博の入場チケットが必要です。また、各回約15分のプログラム「サンゴロジー」が、毎時00分と30分に上映される予定です。
サンゴ塾 公開レクチャー「時空を越えるサンゴの方舟」
続いて、4月26日にはサンゴ塾の公開レクチャーが行われます。このレクチャーでは、喜界島サンゴ礁科学研究所の渡邊剛先生と、笹川平和財団海洋政策研究所の渡邉敦先生が登壇し、今後の環境問題についての議論が行われます。第1部は13:00から、さらに第2部が15:00からスタートし、現地参加かオンライン参加のいずれかを選べます。予約は特設サイトから可能ですが、こちらも入場チケットの購入が必須です。
いのち宣言とその提言
また、大阪・関西万博の期間中には、喜界島からの提言も発表されます。「いのち宣言」の一環として、サンゴ礁が成長し、多様性が保たれる方法を模索する内容となっています。具体的には、ヒトと自然がつながる「サンゴの方舟」を通じて、地域と時代を超えた共栄の未来を描いています。
特別な作品展示『海の記憶:喜界島サンゴの方舟』
さらに、万博内では「海の記憶:喜界島サンゴの方舟」という特別展示も予定されています。この作品は、喜界島のサンゴから得られた知見を基にしたもので、さまざまなインスタレーションが施されています。具体的には、サンゴの化石や伝統的な工芸品を使用し、リアルタイムで島の音声や映像を体感できるように工夫されています。
まとめ
このイベントは、喜界島が持つサンゴ礁の価値と環境保護の重要性を広く伝えるチャンスです。未来の世代のために、今何をすべきかを考えるきっかけとなることを期待しています。ぜひ、多くの人々に訪れてもらいたいイベントです。サンゴの世界を通じて、私たちが共に暮らす地球を見つめ直してみましょう。