ひろしま国際建築祭2025が始まる
2025年10月4日、広島県福山市と尾道市の7ヶ所で、世界的な建築家から新進気鋭の作家まで、総勢23組のアーティストが参加する「ひろしま国際建築祭2025」が開幕しました。このイベントは58日間にわたり開催され、未来の都市や建築文化の在り方を探求することを目的としています。特に、建築を通じて地域の活性化を図り、子どもたちの感性を育むことに重きを置いています。
建築祭の特徴
本祭の核心は、未来の街づくりに向けた提案です。初開催となる今年は、建築界のノーベル賞とも呼ばれる「プリツカー建築賞」を受賞した日本人建築家の作品が紹介されます。具体的には、尾道市立美術館で行われる展示を通じて、各建築家の思想や作品が観覧者に提示されます。特に、被災地のために考案された坂茂氏の「紙のログハウス」が前庭に設置されることも注目されています。
また、神勝寺の庭には丹下健三氏の自邸の1/3模型が展示され、新たな視点から日本の建築文化を再考する機会を提供します。さらに、藤本壮介氏が手掛ける瀬戸内海における新しいプロジェクトの展示もあり、多様な展示が来場者を待ち受けています。
多彩なプログラムとワークショップ
花や緑に囲まれたイベント会場には、堀部安嗣氏や石上純也氏などの設計による移動型キオスクも登場します。これは、建築をより身近なものと感じてもらうための小さな建築プロジェクトです。また、親子で楽しめるワークショップやトークイベントが行われ、建築にまつわる映画の上映も予定されています。
展示会場の情報
いくつかの主要な展示会場についての詳細を紹介しましょう。
尾道市立美術館
ここでは「ナイン・ヴィジョンズ」というテーマで、日本を代表する建築家が一堂に会し、自らのビジョンを表現します。開館時間は09:00~17:00で、月曜日が休館日となっています。
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カフェやギャラリーが併設されたホテルで、インドの建築スタジオがリノベーションを手掛けています。ここでの展示は体験型となっており、訪問者は建築の声を直接感じることができます。
神勝寺 禅と庭のミュージアム
こちらでは、未来を担う建築家たちが発表した新しいヴィジョンが展示されます。開館は無休で、毎日09:00~17:00の入場が可能です。
地域の魅力と文化的遺産
このイベントは、ただの展示会にとどまらず、福山や尾道の歴史的な建物や自然環境を通じて、地域の文化的魅力を発信する場でもあります。参加することで、来場者は地域の豊かさや人々の温かさにも触れることができ、訪問を重ねることで次回の建築祭にも期待を抱いていただけることでしょう。
このように、ひろしま国際建築祭2025は、未来の建築と地域の文化を融合させた新たなスタイルの文化イベントです。58日間という長い時間の中で、参加者は建築文化に深く触れ、様々な視点からの探求が行われます。
【詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください】
https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/