九州のDX推進現状
2022-03-15 11:00:18
九州企業のDX推進の現状と課題を探る最新調査結果
九州企業のDX推進の現状と課題を探る最新調査結果
2022年2月に実施された九州の企業106名を対象にしたデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する意識調査により、九州の企業におけるDX推進の必要性が浮き彫りとなりました。調査結果によると、約4割の経営者がDX推進を重要視している一方で、実際に具体的な取り組みを行っている企業はわずか17.9%にとどまっていることが分かりました。これにより、現状の課題や今後の方向性が見えてくることでしょう。
1. DX推進に対する意識
調査の質問「あなたは、現在企業のDX推進は重要だと思いますか?」に対しては、非常に強い認識が見られました。「かなりそう思う」が9.5%、そして「ややそう思う」が27.4%ということから、全体の36.9%がDX推進の必要性を感じていることが明らかになりました。逆に、「全くそう思わない」と答えた経営者は7.5%であり、あまり関心がない層も存在しましたが、重要性を認識している人がいかに多いかが分かります。
2. DX推進に取り組む企業の実態
しかし、現実にDX推進に取り組んでいる企業は17.9%と非常に低い数値に。詳細を見てみると、「積極的に取り組んでいる」企業はわずか2.8%で、「やや取り組んでいる」という企業も15.1%と合わせても、非常に限られた企業に留まっています。また、32.5%の企業が「全く取り組んでいない」と答えており、DX推進の実行が喫緊の課題であることが浮き彫りになりました。
3. DX推進の必要性・障壁
興味深いことに、DX推進に取り組んでいない企業の約3割が「推進する必要がある」と認識していることも注目されます。DX推進の認識はあるものの実行が伴っていない現状に、経営者は何を感じているのでしょうか。調査では、DX推進のための情報収集に苦労している企業も多く、具体的な情報を得る手段が不十分であることが、課題として挙げられました。約3割の企業が「最新のDX、SaaS商材の情報集めに苦労している」と回答しています。
4. 実施されている取り組み
現在、DX推進に取り組んでいる企業の約6割が行っているのは、契約や決済、経費計算などの電子化です。この取り組みは57.9%を占め、続いてグループウェアの導入やWeb会議の定例化が52.6%の支持を得ています。また、診療情報のデジタル化や予約システムの導入といった新たな取り組みも実施されていました。
5. DX商材に関するイベントの需要
さらに、九州の企業において「天神で定期開催される最新のDX施策やSaaS商材を紹介する展示会」に対する興味も確認されました。興味があるという回答は30.7%に上り、約3割の企業がこのような機会を通じて新しい知識を得る意欲があるというデータが出ています。
まとめ
最終的に、本調査を通じて明らかになったのは、九州の企業においてDX推進の重要性は高い反面、実際に取り組んでいる企業は少数派であるということです。DX推進に向けた取り組みが進まない背景には、情報収集や実行体制の整備が不足している可能性が示唆されました。今後は、DXに関する情報を集める機会として、開催される展示会などに真剣に参加することが企業にとって必須となるでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社セブンマーケット
- 住所
- 福岡県福岡市中央区今泉1-10-21マックビル5F
- 電話番号
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092-714-4340