レンティオ株式会社(以下、レンティオ)は、家庭用品やカメラ、ベビー用品などのレンタルサービスを提供し、その事業の拡大に伴い、リユースアウトレット事業にも注力しています。近年、リユース市場が成長する中で、返却されたレンタル商品を再販するための業務効率化と出品力強化が急務となっていました。
レンティオは、これまでもAmazonや楽天市場、メルカリShops、自社ECサイト(Shopify)を通じて販売を行ってきました。しかし、複数の販売チャネルにおける在庫や受注、出品管理が複雑化し、出品作業の工数が増大するという課題に直面していました。そのため、効率的に作業を行うためのシステム選定を行い、2023年11月にReCORE(リコア)を導入しました。
ReCORE導入の際、特に評価されたのは「複数モールへの同時出品機能」です。この機能により、レンティオは出品作業を効率化し、販売機会を最大化することが期待されました。実際、導入後には出品作業の効率が1.5から2倍に向上し、同じ人数体制でありながら月間出品数が大幅に増加しました。
これに伴い、リユースアウトレット事業の月間売上も約3倍に拡大し、当初設定していた売上目標を数ヶ月で突破しました。さらに、業務全体の最適化も進み、外部倉庫との在庫情報連携をスムーズに運用するために、BoxとReCOREを連携させることで、タイムリーな在庫管理が実現しました。売れ残り商品のデータ分析も行い、タイムセールや業者売却の最適化がされていく見込みです。
成功の要因としては、"マルチチャネル販売"への柔軟な対応や、出品オペレーションの役割分担を明確にすることが挙げられます。また、スマホ撮影導入など出品の高速化施策も検討されており、現場から経営層まで直感的に使える操作性が整っています。
今後、レンティオはReCOREをさらに活用し、リユースアウトレット事業における出品・在庫管理の自動化を促進し、配送リードタイムの短縮やチャネル別販売戦略の最適化を目指します。APIとのデータ統合や、撮影から出品までスマホで完結するオペレーションの導入も計画中です。このような挑戦を通じて、さらなる業務効率化と事業成長を目指します。
今後の展望として、レンティオ株式会社の山下弘晃氏は、「リユース販売事業をスケールさせたい企業においては、システム導入による出品・在庫・受注管理の効率化が不可欠です。ReCOREは非常に強力なパートナーとなり、データの活用によって成長サイクルを回すことが成功への近道」と述べています。
まとめ
レンティオのリユース販売事業は、ReCOREの導入によって生産性が飛躍的に向上し、売上も実質的に増大しました。今後もさらなる成長に向けて、システムの最適化や業務の効率化が期待されています。