ディープフェイク対策開始
2025-12-01 14:20:53

AIデータ社、NIIと連携し捜査機関向けディープフェイク対策に着手

ディープフェイク対策の最前線



AIデータ株式会社は、国立情報学研究所(NII)との提携を発表し、捜査機関向けにディープフェイクフォレンジックの実証実験に着手することとなりました。近年、生成AI技術の進化に伴い、ディープフェイク映像が悪用されるケースが急増しており、特にリベンジポルノやなりすまし詐欺が社会的な問題となっています。捜査機関は、こうした偽情報の真偽を迅速に見極める必要がありますが、これまでの手法では負担が大きく、課題が多いのが実情です。

SYNTHETIQ VISIONの導入



今回導入される「SYNTHETIQ VISION」は、NIIのシンセティックメディア国際研究センターが開発した先進のAI技術です。このシステムは、人間の目では認識できない微細な合成痕跡を検出する能力を持ち、圧縮や編集による劣化があっても高い精度で判定が可能です。さらに、判定結果は数値としてスコア化し、ログとして保存することもできます。特に、顔の置換やAIによる人物生成に対する識別能力は高く評価されています。

実証実験の具体的な取り組み



実証実験では、AIデータ社のフォレンジック支援体制を活用し、以下のようなサービスを展開する予定です。
  • - 青少年やサイバーセキュリティ関連のフェイク動画の鑑定支援
  • - SNS上で拡散される動画像の真偽確認と削除依頼の根拠提供
  • - 児童保護や教育委員会との連携による支援
  • - 証拠能力を高めるための鑑定ログの記録と報告書の提供

AIの導入により、現場での目視確認に依存せず、迅速な定量的判定が可能となります。これにより、被害を早期に発見し、証拠の信頼性を向上させることが期待されています。

今後の展望



AIデータ社は、捜査機関での活用を基に得られた知見を活かし、今後はeKYC(本人確認)や映像投稿プラットフォーム、金融セキュリティ、さらには自治体への技術提供も視野に入れています。最終的には、ディープフェイク映像のない社会を実現するための取り組みを推進していく予定です。

AIデータ株式会社について



AIデータ社は、データインフラと知財インフラを基にした事業を展開しており、20年以上にわたり企業や個人のデータ資産を守り続けてきました。1万以上の企業と100万人以上のお客様に信頼を得ており、データエコシステム事業ではBCNアワードにおいて16年連続販売本数1位を獲得しています。復旧サービスやフォレンジック調査を含む法務分野での高評価も得ており、知財管理と収益化を支援するためのさまざまなサービスを提供しています。今後も社会基盤の強化に貢献するべく、技術の革新を追求していきます。


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会社情報

会社名
AIデータ株式会社
住所
東京都港区虎ノ門5-1-5メトロシティ神谷町4F
電話番号
03-6683-0890

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