新たなMaaSの形、AIタレントの国内普及に挑むカスタマークラウド

移動ではなく『モデル』を提供するMaaS

最近、移動手段としてのMaaS（Mobility as a Service）の話題がよく取り上げられていますが、カスタマークラウド株式会社が提案する「Model as a Service」(MaaS)は、全く新しい形のサービスです。これは単に交通手段を最適化するのではなく、AIタレントやデジタルヒューマンといったデジタルの『モデル』をオンデマンドで利用できるという革新的なサービスモデルです。

海外の動向

米国や中国では、AIモデルやデジタルヒューマンのサービス利用が一般的になりつつあります。企業はAIタレントを個別に開発するのではなく、必要なときに呼び出して活用しています。このような流れを受け、カスタマークラウドは同様のサービスを日本に持ち込み、普及を目指しています。

日本におけるAIアバターの現状

日本では、AIアバターは多くの場合、一つの制作物として捉えられがちです。そのため、Model as a Serviceとしての実装はまだあまり進んでいません。カスタマークラウドはこの状況を打破し、AIタレントを必要な際に柔軟に利用できる環境を整える意気込みです。この新しい形のMaaSを通じて、日本におけるAIタレントの活用を加速させようとしています。

グローバルビデオハッカソンの開催

この取り組みの一環として、カスタマークラウドは「Global Video Hackathon」を開催します。このイベントには多くの著名人やインフルエンサーが参加し、AIタレントを利用した新しい形の動画表現や発信方法を模索します。ホスト企業であるカスタマークラウドは、自社のAI AVATAR GENを中心に、「Seedance」という最先端AI動画生成APIを活用し、参加者に斬新な映像制作の手法を提供します。

ハッカソンの詳細

- 開催日: 2025年12月3日（水）
- 会場: 赤坂インターシティコンファレンス（AICC）
- 主催: カスタマークラウド株式会社
- 形式: セミナー & ハッカソン & 懇親会

このハッカソンの目的は、最新のAI技術を駆使して、視覚的な表現やインタラクティブな動画の生産性を向上させることです。参加者は、新たなクリエイティブな手法を自由に試すことができるため、非常に魅力的な機会と言えるでしょう。

賞金と特典

ハッカソンには、合計で500万円相当の賞金と特典が用意されています。勝者にはSeedance APIのクレジットなどが進呈されます。このイベントは、日本国内でのAI技術普及に貢献する重要な機会となるでしょう。

渋谷からAI産業を再設計

カスタマークラウドは、渋谷を拠点に世界市場向けのAI産業基盤を構築する「第2のビットバレー」の中心地としての役割を果たしています。日本に散在する才能を結集し、AI Dreams FactoryやAGI技術の社会実装を進め、デジタルヒューマンを活用した新たなビジネスモデルを整えていくつもりです。

代表者のコメント

カスタマークラウドの代表取締役、木下寛士氏は、「日本には世界で勝てる多くの才能が存在します。それを結びつける場とインフラを提供し、AI産業を新たな時代へ導くことが私たちの使命です」と述べています。

当社は、これにより日本のAI産業の基盤を再構築し、世界へ通じる新たな時代を築くことを目指しています。渋谷発のAIエコシステムを再定義し、次世代の革新を生み出すための準備を進めています。