食育の新たな形、日本初の酪農リアルオンライン授業が再開

酪農リアルオンライン授業「RAKUNOO」再開！

2023年3月、食育をテーマにした日本初の酪農リアルオンライン授業「RAKUNOO」が再び開始されます。今回は、大阪府寝屋川市にある啓明小学校の3年生を対象に、給食として提供される牛乳の背景について学ぶ機会を提供します。

このオンライン授業は、担任の先生からの「子どもたちが給食を残してしまう」という声から生まれました。授業を通じて、子供たちに食べ物の重要性を身をもって理解してもらうことが目的です。授業内容には「牛の体格」「餌の種類」「搾乳方法」など、酪農の基本的な知識を45分の時間内で学ぶプログラムが含まれています。

食育を重視した授業の背景と目的

RAKUNOOのリアルオンライン授業は、2021年6月に開始以来、無事に10回以上の開催を経て、150人以上の参加者を迎えました。この授業は、コロナ禍で外に出ることが難しかった子供たちのために設計されています。さらに、東京都や全国各地、さらには海外からも多くの参加者が集まっています。

授業では、食べ物の原点知ることが、命の大切さに繋がると考えています。日本人1人あたりの牛乳・乳製品の年間消費量約30kg。その背景にある乳牛の大切さや、私たちが日常的に楽しむ牛乳の製造過程を学ぶことは、子供たちにとって貴重な資質を育む機会となるでしょう。

牛に親しむことで命の大切さを理解する

「牛はどこから牛乳が出るようになるのか」といったクイズ形式で楽しく酪農の理解を深めていきます。子供たちが牛を身近に感じることで、結果として命の大切さも学んでもらうことが狙いです。授業の中では、酪農家の方との対話を通じたインタラクティブな要素も加わります。

また、酪農に関わる専門職を知る機会を設けており、獣医さん、授精師さん、削蹄師さんなどの話を聞くことで、酪農がどのような職業で成り立っているのかを知ることができます。この体験は、子供たちの将来の選択肢に繋がるかもしれません。

引き続き、酪農オンライン授業が展開される

2021年の開始以来、RAKUNOOは新たな取り組みを発展させながら、北海道内の他の牧場でのオンライン授業をも計画中です。特に、オーガニックに特化したノースプレインファームとの連携による新しい授業内容が期待されています。この牧場は、全ての飼料をオーガニックで提供し、持続可能な酪農を実践しています。

さらには、RAKUNOOの授業で学んだことを実際に体験できる観光プラン「牧場さんぽ」も展開され、参加者が牛と直接触れ合える機会を用意しています。

子供たちにとって、食の大切さや命に関する理解を深めることは、今後の人生にとって大変意義があります。教育関係者の方々には、この貴重な機会への参加をお勧めします。