大阪シーリング印刷、DXによる営業改革を開始
大阪シーリング印刷株式会社(以下、大阪シーリング印刷)が、SalesforceのSales Cloud、Marketing CloudのAccount Engagement、B2B Commerceの三つのプラットフォームを導入することが発表されました。この取り組みにより、大阪シーリング印刷は事務作業の効率化と顧客基盤の拡大、新規営業開拓を目指すことになります。
従来の課題
同社はこれまで、大量の受注伝票に対して属人的な業務処理を行っており、書類中心の事務処理が課題になっていました。見積依頼や受注への対応、さらには伝票処理に多くの時間を要していたため、収益の源泉である顧客基盤の拡大に向けた取り組みが十分にできていませんでした。これに対し、Salesforceは顧客情報を一元管理するシステムとしての提案を行い、革新的な営業支援体制の構築を支援しました。
DX推進による営業の改革
Sales Cloud、Account Engagement、B2B Commerceの導入により、大阪シーリング印刷は「働き方改革」と「雇用維持」を両立させる相乗効果を期待しています。具体的には、FAXを用いた従来の受発注方法からデジタル化への移行を加速させることで、同社の競争力を高め、顧客にとっても利用しやすい環境を提供します。デジタル化の進展により、営業部門ではリピート品の受注業務にかかる時間を約80%削減する目標が掲げられています。
また、次世代の「デジタルネイティブ」人材の採用に向けた取り組みも進められています。デジタル環境の拡充により、世代間ギャップを解消し、優秀な人材が定着する職場作りを目指しています。
顧客視点での改革
株式会社大阪シーリング印刷の取締役COO、経営企画本部長である武藤仁紀氏は、営業部門におけるSales CloudとAccount Engagementの活用、カスタマーサクセス部門におけるB2B Commerceの導入を通じて営業改革を実現し、顧客にさらなる価値を提供したいと述べています。将来的には、社内の人材が新たな事業で活躍する姿を願っているとのことです。
Salesforceからの期待
株式会社セールスフォース・ジャパンの執行役員である佐藤亮氏は、「大阪シーリング印刷様は、SFA、マーケティングオートメーション、ECのソリューションを同時に導入することで、革新的な営業改革への道を歩み始めました。今後は、エンドユーザー様の顧客体験の向上に向けても、当社の製品とサービスが貢献できると考えています」と述べています。
まとめ
このように、大阪シーリング印刷のDX推進は、営業部門の仕事の効率化のみならず、顧客との関係の質を向上させることにも寄与します。今後、デジタル化が進む中で、どのような成果がもたらされるのか、注目が集まります。