住友林業が提供する「JUCORE 見積」の機能強化
住友林業株式会社は、建材流通事業者向けに提供する見積ソフト「JUCORE 見積」に新たな機能を追加し、2023年8月21日から本格的にサービスを開始しました。この新機能はプレカット部材に特化しており、見積作成の効率化を図るものです。プレカット部材とは、柱や梁、羽柄材などを指し、それぞれの製品に異なる仕様や樹種があるため、見積作成は非常に煩雑な作業となります。新たに機能した点として、材積や本数についての原価・売価計算が容易に行えるようになり、見積書の出力もスムーズに。これは建材流通業界の重要な課題を解消するための大きな前進です。
業務効率化の実現
「JUCORE 見積」は、業界特化型のクラウドサービスで、物件情報や見積内容、受注見込などの一元管理が可能です。これにより、業務の省力化と脱属人化を実現し、見積書作成時の業務負担を軽減します。さらに、売上見込みや得意先の管理など、経営管理に必要なデータを集計する機能も強化されています。これにより、業務の合理化が進むことが期待されています。
帳票のカスタマイズが可能
新機能として、見積書の帳票形式も多様化しました。従来の横型から縦型への変更が可能で、取引先のニーズに応えることができます。また、一般社団法人日本サッシ協会の見積書形式にも対応しているため、ユーザーは新たに入力を行わずに必要なフォーマットで出力することができます。これにより、取引先とのやり取りも一段と効率化されるでしょう。
デジタル化の重要性
建設業界ではデジタル化が急務です。「JUCORE 見積」を導入することにより、見積作業がデジタル化され、さまざまな業務間のデータ連携が容易になります。このソフトウェアを活用すれば、業務の見える化や効率化が進み、生産性向上が期待できるのです。その結果、人手不足の解消にもつながるでしょう。
住友林業の長期ビジョン
住友林業は、「Mission TREEING 2030」という長期ビジョンを掲げています。このビジョンでは、木材の利用を促進し、森林のCO2吸収量を増加させることを目指しています。「JUCORE 見積」の展開もその一環であり、建材流通業界の効率化を通じて、持続可能な社会に貢献することを目指しています。
まとめ
住友林業が提供する「JUCORE 見積」は、建材流通事業者向けに特化した革新的なソフトウェアであり、業務の効率化を推進しています。新機能の追加により、見積作成が容易になっただけでなく、業務の省力化や労働環境の改善」という視点からも注目を集めています。今後も、デジタル化の進展により、建設業界はさらなる生産性向上を遂げられるでしょう。