松坂屋の新包み文化
2015-06-09 10:00:04
新たなギフト文化を生み出す松坂屋の挑戦「オクリモヨウ」
新たなギフト文化を生み出す松坂屋の挑戦「オクリモヨウ」
近年、百貨店の伝統的な包み紙の使用が減少し、若者たちが独自のセンスを重視する時代が訪れました。そんな中、松坂屋が新たに提案するのが「オクリモヨウ」というオリジナル包み紙のデザインイベントです。このユニークな企画は、自らの写真を使って個性的な包み紙を作成できるという画期的なサービスを提供します。
包み紙を新たなアートへ
従来の百貨店の包み紙は、ステータスの象徴としての役割を果たしてきましたが、「オクリモヨウ」ではそれを覆すような自由さを提供しています。特設サイトにアクセスし、手持ちの写真をアップロードすることで、色や柄を選び、自分だけのデザインで包み紙を生成することが可能です。これは、松坂屋上野店限定で実施されており、自分の個性を大切にしたいという方々に向けたサービスです。
ギフトのトレンドを捉える
従来、ギフトと言えば名入りのアイテムが一般的でしたが、最近では写真を用いたオリジナルギフトが人気を集めています。これはデジカメやスマートフォンの普及によるもので、手軽に写真を撮影し、カスタマイズした商品にして楽しむことができるようになりました。
特に「オクリモヨウ」は、デザインから受け取りまでを1日以内で実現します。通常、写真入りギフトは注文から商品到着まで時間がかかりますが、これにより瞬時にオリジナリティあふれる包み紙が手に入るのです。このスピード感が、利用者にとって大きな魅力となっています。
特別な贈り物を演出する
父の日に贈り物をする人は年々減少していると言われています。母の日と比較しても、その割合は低く、これには父親との会話が少ないことや、感謝の気持ちをストレートに伝えることの恥ずかしさが影響しているとの調査結果があります。「オクリモヨウ」は、パーソナルな包み紙で父親に近況を報告する手段としても機能します。写真を使った包み紙を利用すれば、ただ贈るだけではなく、自分の日常を伝える手段にもなるのです。
販促会議賞とのコラボレーション
さらに、松坂屋のこの試みは、販促会議企画コンペティションでも注目を集めました。昨年のコンペティションでブロンズを受賞したアイデアが、父の日をテーマにして実現したことが、この企画の裏付けとなっています。これは若者の百貨店離れに対抗し、業界に新風を吹き込む試みです。
イベント詳細
「オクリモヨウ」のイベントは、6月17日(水)から21日(日)まで開催されます。松坂屋上野店の本館1階北口アーケードに特設カウンターが設けられ、参加者は500円で自分だけの包み紙を作成することができます。また、対象の売り場で5,400円以上の父の日ギフトを購入した方は、無料で参加可能となっており、多くの方にこの新しい体験を楽しんでいただけるチャンスがあります。
オリジナリティに富んだ包み紙で、大切な人へのメッセージを表現する「オクリモヨウ」。これは百貨店業界における新しい潮流の始まりを示しているとも言えるでしょう。
今後の動向がますます楽しみです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社アクアリング
- 住所
- 愛知県名古屋市中区栄三丁目19番8号 栄ミナミ平和ビル7階
- 電話番号
-
052-249-7700