スマホで3D制作
2022-03-22 15:00:08
「WIDAR」スマホで簡単に3D制作が可能に!新たなメタバースの幕開け
「WIDAR」の登場
株式会社WOGOが2022年3月5日に発表した、「WIDAR」という名の新しい3Dスキャンと制作アプリが、ついに正式リリースされました。このアプリは、スマートフォンを使用して簡単に3Dコンテンツを作成できる画期的なツールです。
3D制作の可能性
WIDARの最大の特徴は、世界初となる3D編集機能を搭載している点です。従来の3D制作ツールでは、専門知識が必要であり、使いこなすまでに多くの時間と労力が求められていました。しかし、WIDARを使えば、3Dスキャンしたデータをもとに簡単に編集を行うことができ、従来数時間かかっていた作業をわずか10分程度に短縮可能です。このように、ユーザーはより直感的に3Dモデルを生成できるようになりました。
このアプリの開発は、東京大学の情報理工学系研究科メンバーを中心に行われ、2021年にはアプリのベータ版がリリースされました。スマホの高性能化によって、より広範な層の人々が手軽に3Dコンテンツを生成できる環境が整い、WOGOは「3D制作の民主化」をビジョンに掲げ、製品開発を進めています。
メタバースの拡大
近年、メタバース市場は急速に成長しています。2022年には、META社の「Meta Quest 2」やソニーの「PlayStation VR2」といった新たなxRデバイスが登場し、FortniteやMinecraftなどのゲームもますます人気を博しています。今後、メタバースの応用分野は広がり、ファッションや教育、エンターテイメント、さらには航空宇宙にまで及ぶと考えられています。専門調査機関によると、2028年にはメタバース市場の規模が90兆円に達すると予測されています。そこで、WIDARはそんなメタバースのコンテンツ創出を後押しする役割を果たします。
コミュニティ機能と未来の展望
WIDARには、自分の制作した作品を共有するためのコミュニティ機能も搭載されています。この仕組みにより、ユーザー同士での作品共有や再利用が促進されることが期待されます。WOGOは今後も資金を使って新しい編集ツールを導入し、その結果としてより多様な3D作品の創造が可能になることを目指しています。
投資家の視点
WOGOの取り組みについて、Coral CapitalのJames Riney氏は「メタバースという概念が広がりつつある中、このビジョンは非常に期待される」と述べています。加えて、「既存の3Dモデリングツールが一般ユーザーにとって高い障壁になっていることは明らかで、WOGOが開発した直感的なアプリはこの問題を解決する手助けとなる」と強調しています。
まとめ
「WIDAR」は、スマートフォンを使って誰でも気軽に3Dコンテンツを作成できることを実現しました。今後、WOGOは新しい機能の追加を進め、3D制作の世界をさらに広げていくことでしょう。これにより、メタバースへのコンテンツ供給も活発化することが期待され、私たちのデジタル体験が豊かになります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社WOGO
- 住所
- 東京都渋谷区広尾5-23-6-5F長谷部第10ビル
- 電話番号
-
03-6277-3221