AIで変わる漫画
2024-04-02 10:00:03

漫画制作を変革するピュアモデルAIの登場とその意義

漫画制作を変革するピュアモデルAIの登場とその意義



2024年3月27日、東京・永田町で行われた一般社団法人マンガジャパンとデジタルマンガ協会の「早春の会」において、エンドルフィン株式会社と株式会社SUPERNGINEが共同開発した「ピュアモデルAI」が披露されました。このAI技術は、漫画家の著作権を守ることを念頭に置いた画期的なものです。

ピュアモデルAIとは?



従来の生成AIは、様々な権利者のスタイルを学習してしまうため、使用する際に著作権侵害のリスクを伴うことがありました。しかし、エンドルフィンとSUPERNGINEの提唱するピュアモデルAIは、契約した漫画家のデータのみを学習させ、他の情報を一切排除します。この仕組みにより、漫画家の作品に対するオリジナリティが保証されるとともに、著作権が確実に保護されます。

AIによる漫画制作の新たなスタイル



ピュアモデルAIは、里中満智子先生や倉田よしみ先生の作品制作に実際に導入されました。両先生はストーリー構成とネームを手がけ、以降の制作工程をAIが担当しています。これにより、漫画家はより創造的な部分に集中できる環境が整い、今までにない効率的かつ効果的な制作が実現されています。里中満智子先生は、AIを自らの「分身」と捉え、倉田よしみ先生は「タイムマシン」と表現しました。

今後の展開



これからの漫画制作において、エンドルフィンとSUPERNGINEは次の5つの「できる」をクリエイターに提供します:
1. 短時間での作品制作
2. ネームと下描きだけでの制作
3. アイデアを反映した多くの作品を生む
4. 負荷の高い単純作業の削減
5. 効率化による新たな挑戦の機会増加

従来、時間と労力を要した制作工程が大幅に短縮され、クリエイターは新しいアイデアに挑みやすくなるのです。この取り組みは、著作権保護と先端技術の活用を両立させ、「マンガの未来」のさらなる発展に寄与するでしょう。

エンドルフィン株式会社とSUPERNGINEのビジョン



エンドルフィン株式会社はWEBTOONの制作スタジオとして、2018年に設立され、効率と品質の向上のために分業制を確立し、新しいジャンルの展開に努めています。一方、SUPERNGINEはAIを活用したコンテンツ制作で、作家の利益を最大化しながら、創作の自由を確保することを目指しています。両社は、クリエイターと読者の新たな関係を築くことに挑戦し続けます。

このように、ピュアモデルAIは漫画制作に革命をもたらし、著作権の保護を考慮した新たな枠組みを提供しています。今後、どのようにこの技術が進化し、漫画界に影響を与えるのか、ぜひ注目していきたいところです。

会社情報

会社名
エンドルフィン株式会社
住所
東京都港区芝浦3丁目6番5号Biz Feel 田町 7階
電話番号

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