大学生が現場で学ぶ訪問診療
医療法人社団康悦会が神奈川県横浜市で実施する新たな取り組みが注目を集めています。この取り組みは、ビューティ&ウェルネス専門職大学の学生が、同法人が運営するメディカルクリニックあざみ野の訪問診療に同行し、多職種の医療従事者と対話を行うプログラムです。初回は2026年1月16日に実施され、学生たちがリアルな医療現場を体験しました。
学生たちの参加と目的
このプログラムには、ビューティ&ウェルネス専門職大学から学生3名と教員1名が参加。彼らは実際の訪問診療現場を見学しながら、医師、看護師、介護士と議論を交わしました。プログラムの狙いは、学生たちが現場の実情を理解することで、医療の現状や課題を言語化し、それを改善の糧にすること。また、次世代の人材育成にも寄与することを目指しています。
実施内容の詳細
訪問診療での具体的な活動には、日常のケアや急変時の対応、医療チーム間の連携方法、さらには患者の意思決定支援に関する意見交換が含まれています。学生たちは、観察するだけでなく、自身の視点から現場の改善点を提案し、参加者全員にとって有意義なディスカッションを展開しました。これにより、大学生は医療の現場をより深く理解し、実践的な学びを得ることができました。
今後の展望
初回を終えたプログラムでは、今後の展開についても興味深い計画が発表されています。学生たちは次に、画像AIを用いた診療を行うAIプラスクリニックたまプラーザを訪れる予定です。この取り組みを通じて、彼らは地域医療の発展に深く関与できることでしょう。また、メディカルクリニックあざみ野とAIプラスクリニックの協力によって、ロイヤルレジデンスあざみ野の入居者への医療提供がさらに円滑に行える体制が整います。康悦会は「訪問診療×介護施設×画像AI」という視点で、より安心な地域医療・介護の実現に向けた努力を続けています。
専門家と関係者の意見
このプロジェクトについて、医療法人社団康悦会の理事長でありメディカルクリニックあざみ野の院長である佐藤靖郎氏は、「在宅医療は多職種の総合力が求められます。若者の視点を取り入れ、学びの循環を生み出すことが大切です。また、AI技術も活用し、地域で安心して暮らせる未来を共創することを目指しています」と語ります。
さらに、ロイヤルレジデンスあざみ野の所長である平井孝朗氏は、「入居者の安心は医療連携の質で決まります。学生たちに訪問診療の現場を開放し、多職種の対話を通じてケアの質を向上させていくことが重要です」とコメントしました。
学生の体験と気づき
今回は、訪問医療の現場を見学した学生たちからの感想も寄せられました。一人は、「医療サービスが自宅や施設で受けられる重要性を実感しました。支援は身体的なケアだけでなく、心理的なケアや地域とのつながりも含まれるということに気づきました」と述べています。別の学生は、「『介護』や『老い』についての理解が深まりました。入居者一人ひとりの生活を実感し、今後の自分の健康管理についても真剣に考えるようになりました」と語っています。
法人の概要
医療法人社団康悦会は、地域に根差した医療提供を基盤に、外来診療と在宅医療の連携を図っています。最新のテクノロジーを積極的に取り入れ、地域包括ケアの推進に取り組むことで、安心で持続可能な医療体制の実現を目指しています。このような先進的な取り組みは、地域医療の未来を切り開く大きな一歩と言えるでしょう。