KPMGがTNFDアダプターに登録、持続可能性への新たな一歩
KPMGがTNFDアダプターに登録
KPMGインターナショナルがこのたび、生物多様性に配慮した財務情報の開示を推進するためのフレームワーク「TNFD」に登録し、「TNFD Adopters」として認定されました。これは、自然関連のリスクと機会を適切に評価し、開示するための国際的なイニシアティブです。
「TNFD Adopters」とは、2023年9月に提示された開示提言を採用することを表明した組織を指します。KPMGは、この取り組みを通じて、自然資本に関するリスクを評価し、その結果を透明に開示することを目指しています。
KPMGのミッションは、持続可能な社会を築くことであり、特に気候変動や生物多様性のリスクを統合的に考慮することが重要です。グローバルリスクレポートでは、気候変動による脅威が長期的なビジネスリスクの1位に挙げられており、生物多様性の損失が3位となっています。このような背景から、KPMGはTNFDの取組みを支持し、自然と生物多様性の保護に寄与しようとしています。
ジョン・マカラリーシー、KPMGインターナショナルのESG統括グローバルヘッドは、「私たちの気候変動への対応は、自然と生物多様性に対する統合的アプローチなしには達成できない」と述べています。KPMGの専門家たちは、クライアントと協力して持続可能な未来を築くための支援を行うことを誇りに思っています。
また、サステナブルバリューサービス・ジャパンの代表である田中弘隆氏は、KPMGが生物多様性条約締約国会議(COP)への参加を通じて、グローバルな課題の理解を深めていると強調しました。今年のCOP16でも専門家を派遣し、ネイチャーポジティブの理念を持つ企業や団体と意見交換を行い、最新の動向を収集しました。
KPMGは、今後もクライアント企業の自然資本に関する取り組みを支援し、透明性を高めることで、社会に対する信頼を築くことに努めていきます。これにより、KPMGの掲げる「社会に信頼を、変革に力を」というパーパスの実現に寄与するのです。
KPMGサステナブルバリューサービス・ジャパンの役割
KPMGサステナブルバリューサービス・ジャパンは、持続可能な社会に向けての企業の貢献を支援するために設立されました。この組織は、あずさ監査法人やKPMGコンサルティングなど、様々な専門家から構成されています。そして、企業の長期的な価値向上を目指した施策を提供しています。
このように、KPMGはTNFDへの登録を通じて、持続可能性の実現に向けた努力を強化しています。また、国際的な取り組みへの積極的な参加を通じて、企業や社会全体が抱える課題への理解を深め、変革に寄与する役割を担っています。
持続可能な未来を目指すKPMGの取り組みは、これからのビジネスの在り方を変えていくかもしれません。顧客とともにネイチャーポジティブな未来を実現するため、より一層の努力が期待されています。
会社情報
- 会社名
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KPMGジャパン
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-9-7
- 電話番号
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