聴覚研究の最前線を届ける「きこえのミライ シーズン2」
世界的な聴覚ケアグループであるデマントが展開するオーティコン補聴器と、茨城大学、岡山大学病院の聴覚支援センターが共同で制作したオンデマンド動画プログラム「きこえのミライ シーズン2」が、本日2024年8月6日より配信されます。このプログラムは、聴覚・補聴に関する最新の研究成果を一般の方々にも分かりやすく伝えることを目的としています。
リスニング・エフォートを深く掘り下げる
「きこえのミライ」は昨年11月に初回が配信されたプロジェクトで、この度のシーズン2では、特に「リスニング・エフォート」や「リスニング・ファティーグ」に焦点を当てています。リスニング・エフォートとは、聴き取りの難しい場面で注意を高めたり、推測したりするための努力を指し、リスニング・ファティーグは、その努力によって生じる疲労を意味します。これらのコンセプトは、聴覚障害者や難聴児がどのようにコミュニケーションを行い、社会生活を営むかを理解する上で非常に重要です。
デンマークでの研究経験を生かして
今回、ナビゲーターを務める田原敬准教授は、デンマーク工科大学での研究経験を活かし、聴覚障害への教育に関連した研究を行ってきました。岡山大学病院からも片岡祐子准教授が参加し、難聴を持つ子どもたちと高齢者を対象とした啓発活動にも力を入れています。これらの専門知識が、最新の補聴技術の実際の使用方法や、日常的な聴覚ケアの理解を深める役割を果たしています。
研究成果を実践に
本シリーズでは、デンマークのエリクスホルム研究センターで行われている聴覚研究の様子や、補聴テクノロジーの最前線を動画で紹介します。各エピソードは約15分で、視聴者が気軽に情報を得られるような内容になっており、健康や福祉に関心がある医療専門家、補聴器販売士、そして聴覚について学びたい一般の視聴者に向けて製作されています。視聴申し込みは無料で、どなたでも特設サイトから簡単に申し込むことができます。
最新研究を元にした内容
多様な専門家と共に
シリーズでは、田原准教授のほか、聴覚支援センターの片岡准教授を始め、デンマークの研究機関からも多くの研究者が登場し、専門的な知見を基にした内容をお届けします。各回では、リスニング・エフォートの実際や、最新の聴覚検査技術など、多岐にわたるテーマをカバーしています。第1回目は「シン・聴覚研究最前線:エリクスホルム研究センター」についての話が展開され、視聴者が一緒に学ぶことができる内容になっています。
この新たなプログラムによって、聴覚ケアの正しい理解と関心の醸成が期待されています。視聴者は、聴覚障害に関する新しい視点を得ることで、より良いサポート体制を築いていくことができるでしょう。
「きこえのミライ シーズン2」概要
「きこえのミライ シーズン2」を通じて、多くの方々が聴覚についての理解を深め、新しい知識とともに未来を考えるきっかけとなることを願っています。