株式会社I-neがトゥヴェールを子会社化
2024年10月23日、株式会社I-ne(大阪府大阪市)は、取締役会において株式会社トゥヴェールの株式を取得し、子会社化することを決議した。この決定は、中期経営計画で掲げた売上高550億円、営業利益率13%という数値目標に向けた重要な一歩と位置付けている。
株式取得の背景
I-neは、2023年2月に発表した中期経営計画において、ヘアケア系美容家電やスキンケア製品の拡大を図ることを基本方針としており、トゥヴェール社の加入によって、スキンケア分野でのブランドポートフォリオを拡充する。トゥヴェール社は2002年から高品質な化粧品の開発に取り組み、皮膚科学に基づいた成分研究と独自の技術で成り立つ製品群を提供してきた。2024年6月期には売上高41.0億円、営業利益13.5億円を計上する見込みだ。
合わせて進める事業成長戦略
I-neがトゥヴェール社を持株し子会社化することで、両社間でのシナジーを生かし、さらに収益力の強化やマーケティングの効率化を図る計画だ。I-neの強みであるデジタルマーケティングやオフライン市場におけるノウハウを活用し、トゥヴェール社の製品をさらに広めていく方針である。また、新商品も開発を進めていく。
トゥヴェール社の概要
トゥヴェールは、化粧品の企画や販売を行う企業であり、代表取締役には森山義彦氏が就任している。本社は大阪府箕面市に置かれている。設立からの経営成績は堅調で、2024年6月期には売上高410.9億円、営業利益13.58億円を見込んでいる。また、同社の財務面でも健全性が保持されており、自己資本比率は77%に達し、より強固な基盤を築いている。
今後の展望
2024年10月31日をもってトゥヴェール社はI-neの連結子会社に入る予定であり、その業績は2024年11月よりI-neのグループ業績に組み込まれることになる。この子会社化によって、I-neは美容業界における影響力をさらに強めるとともに、より多くの消費者に向けて新たな価値を提供することを目指している。どういった成果が今後生まれるのか、その動向にも注目が集まる。